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2008年2月23日 (土)

横濱チャーハンのグリーンピース数

酔華さんとこの記事で横濱チャーハンのグリーンピースの数について書かれていた。酔華さんが食べた時はグリーンピースが14粒入っていたそうだ。じゃあ、私が食べた時はいったいどうだったのだろう、と思って写真の在庫を調べていたら、同じく14個だった。

2007_10___

なるほど、崎陽軒はちゃんとグリーンピースの数までそろえて作っているのか、と思っていたのだが、その後のコメントで9粒とか11粒とか続々と反例が集まってきた。実はグリーンピースの数は一定ではなかったようだ。

そんな折、先日また横濱チャーハンを買う機会があった。その結果、

2008_02__

7粒にまで減っているではないか!

これはちゃんと調べてみなくてはなるまい。

まずは、実例を集めてみることにした。かなりメジャーな品なのでこの品についてブログに書いている人はかなりいそうだ。例によってGoogleで検索をかけて片っ端からサンプルを集めてゆく。それなりに意味のある傾向を導き出すためにはだいたい30例は必要であろうと考え、せっせと検索にヒットしたサイトをあたって、グリーンピースの数がわかる写真を出しているものを選んでいった。なお、30例の中に私の2回分と酔華さんの記事やそこのコメントに入っている3例を含めている。

調べていて新たにわかったのは、この品はこれまで何度かバージョンアップをしているということだ。駅弁資料館というページに詳細が載っているのだが、今入手できるものは2006年8月1日にリニューアルされた4代目に当たるようだ。なので、比較対象にできるのは今のバージョンの写真を出しているサイトのみということになる。昔のバージョンがヒットすることも結構多かったのだが、何とか今のバージョンのデータを30例集めることができた。なお、それらのサイトへのリンクは今回は示さない。面倒すぎるから。

さて、集計した結果だが、最小が6粒、最大が15粒とかなり幅があることが判明。中央値(平均値みたいなもん)は9.5粒である。

さらに、ガソリン価格連動ではないかとか、日経平均連動ではないかとか、最近になって減らしているのではないかというかいう疑惑もあるので、その辺も調べてみる。各サイトの記事の日付で並べてやって、リニューアル当日の2006年8月1日からの日数でプロットしてみた。その結果がこれ。

Cha1

残念ながら特定の傾向は見つからなかった。グリーンピースの数の変動はほとんどランダムなのではないかと思われる。

ついでに統計解析に出てくるようなプロットを1つ試してみる。詳しいことは省略するが、何を見ているかというと、グリーンピースの数のばらつき方が、世の中によくあるばらつき方のタイプに近いかどうかを見ている。このプロットで各点がだいたい一直線になっていたら、そのよくあるタイプに近いということを示している。

Cha2

で、見た感じそれなりに一直線になっているようだ。なので、グリーンピースの数のばらつき具合は世の中によくあるタイプのばらつき(正規分布)になっていそうだということがわかった。なのでそれぞれのグリーンピース数の違いは、意図的なものではなくて崎陽軒における製造ラインの能力的なものという線が可能性としては高そうだ。

ちなみに、今回得られた30例からは標準偏差という値を計算することができて(2.37という値になった)、それは崎陽軒のラインがどの程度グリーンピースの数をばらつかせやすくなっているかという指標になっている(小さい方が優秀)。さらにばらつき方がよくあるタイプだとわかったので、今後買う横濱チャーハンの中にいくつのグリーンピースが入っているかについて、おおよその確率計算ができたりするのだった。試しにやってみるとこんな感じになる。入っているグリーンピースの数でその日の運勢を占うこともできそうだ。

【グリーンピース数の確率】

Cha3

これによると、8粒から11粒というのが最もありふれていて、買ったうちの約半分はこの範囲に入っているということになる。崎陽軒の製造時の狙い目もたぶんこの辺なのだろう。逆に4個未満とか15個以上というのはまず当たることはなさそうだ。計算上は0個のケースとか30個も入っているケースの確率も出せるのだが、さすがにそういうのは製造時の管理ではじいていて、実際に世の中には出てこないんじゃないかと思う。

というわけで、いつの間にやら統計だとか確率だとかいう話が出てきて、読んでいる方はたまったもんじゃなかったかもしれないが、世の中の数字にはいろいろな性質が隠れていて、それを様々な手法で引きずり出すといろんなことが言えておもしろいのだった。

【注意事項】
・本記事では統計的な手法について、かなり重要な部分の考慮をめんどくさいという理由ですっぽかしてます。この方面をまじめにやろうとする人は本記事を真似してはいけません。
・本記事と全く違う結論になる状況の下でも同じ数字が得られることがわかっていますが、本記事ではわざと触れてません。その辺については興味のある人がいろいろ考えてみるといいでしょう。

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コメント

本須さん、いや~、面白い!!
最高っす!
横濱チャーハンを、ここまで学術的に分析してくれるなんて、すごすぎる。「横濱チャーハン学」ですね。

投稿: 酔華 | 2008年2月23日 (土) 23時57分

またつまらぬものを分析してしまいましたよ。
こういうどうでもいいことについ時間を使ってしまいますね。

実例も100くらい集めるともっといろいろわかると思うのですが、
さすがに気力が持ちませんでした。

投稿: 本須 | 2008年2月24日 (日) 00時15分

ただ今、爆笑していたところです。
いや~結果は有意ではなかったのですね~
でも、サンプル調査より、電話による直接調査の方が良かったのでは?!
お疲れ様でした。

投稿: ほんま | 2008年2月24日 (日) 22時58分

電話調査はさすがに土日は無理かもしれません。

それに、「もしもし、御社の横濱チャーハンに乗っている
グリーンピース数のばらつきについて調査しているものですが・・・」
なんて言ったらクレイマーかなんかと思われてしまいそうです。

投稿: 本須 | 2008年2月24日 (日) 23時47分

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