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2008年3月20日 (木)

半炒飯

「獅子搏兎(ししはくと)」という言葉がある。ライオンはウサギを狩る時でも全力を尽くすという意である。ならば、料理人は半炒飯を作る時でも全力を尽くすべきだろう。一見、セットメニューのおまけのように見えるものであっても、その出来不出来がお店の印象を決めてしまうことだってあるのだ。

というわけで、麺+半炒飯セットものの記録をいくつか集めてみた。具材や米の具合など店によって結構違うものである。

まずは新錦江(現在の杜記別館)。担々刀削麺セットを食べた時のもの。セットで850円。刀削麺の方は当然のようにおいしかった。半炒飯もお米はパラパラ、具もそれなりに入っていて、作りたてのおいしい炒飯だった。

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お次は海源樓の冷やし麺セットを食べた時のもの。価格は700円。麺は冷やし中華風の少し小さめのポーションのもの。炒飯の方はパラパラ具合は少し抑えめで、ちょっと焼き飯っぽいものが出てきた。盛った後に上から胡椒を少し振っているのが特徴的。

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そして、翡翠楼で北京風ちゃんぽん麺セットを食べた時のもの。価格は820円。ちゃんぽんはピリ辛で具も非常に多くておいしかった。炒飯も作りたてパラパラで半炒飯の中ではかなり出来の良い方。このお店は喫煙者が近所にいると非常にきついお店なのだが、料理自体は実にまっとうである。

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それから東新飯店。自家製チャーシュー麺のセット。価格は735円。麺はきわめて独特な幅広麺。炒飯は麺とセットなのにもかかわらず、半炒飯とは言えないくらいの分量で出てくる。炭水化物をガッツリ食べたいという向きでないとこのセットは少々多めかもしれない。この店でも麺が最初に出てきて、こちらが食べているうちに炒飯を調理していて、熱々で炒飯が出てくる。米の状態は少々もっそり系。

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最後にとある店舗で食べたもの。湯麺と半炒飯のセットで890円。麺と半炒飯が同時に出てきたのだが、半炒飯は小皿にちょこっとだけ乗って出てきた。食べてみるとかなり冷たい。あまりにも少量なのですぐ冷えたのか、作り置き物で冷たかったのかは不明だが、半炒飯としてもこれはどうかな、という内容だった。麺の方もスープがなんか抜けたような味であまりおいしく感じなかった。これまで挙げたセットメニューの中で一番価格が高いのに一番満足度が低いという皮肉な結果に。どうにもランチの文化大革命という感じであった。

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ところで、文化大革命が中国料理の質にどのような影響を与えたかについては「中国料理の迷宮」という本がお勧めである。なかなかおもしろかった。ちなみに横浜市立図書館の蔵書にも入っている。

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コメント

たしかに半炒飯といえども侮れないです。某鉄人が言っていました。「炒飯に始まり炒飯に終わる」と。いい店の炒飯はチーフが鍋をあおるんだとか。
それほど炒飯は難しくて、重要なメニューなのでしょう。だからセットにつく半分のものでも、全力で作る店はエライ!

投稿: 酔華 | 2008年3月20日 (木) 09時41分

「中国料理の迷宮」という本、面白そうですね。横浜市立図書館で借りてこよっと!

投稿: 酔華 | 2008年3月20日 (木) 09時43分

半炒飯といえどもちゃんと作って欲しいですよね。
こういう細かい部分には技量以前に店の経営姿勢も
見え隠れすると思っています。

本の方は結構良かったですよ。新書なので読みやすいですし。

投稿: 本須 | 2008年3月20日 (木) 10時30分

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