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2009年3月14日 (土)

【歴史探訪】杜記別館

最近、ランチメニューが素敵な杜記別館だが、ここ5年くらいでいろいろと変化した上で今の形があるのだ。今回はちょっとその辺の歴史をたどってみる。

まずは、「錦江飯店」の頃からはじめよう。

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【錦江飯店】 閉店間際 ~2003年4月

錦江飯店は中山路にある小さなお店であった。メニューもそれほど飛び抜けたものもなかったと思うし、行列ができたりするようなお店でもなかった。私が訪問した時は、おばあちゃん一人で厨房から会計までをこなしていた。

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店の中は人もあまり無く、どちらかというとまったり系。一昔前の普通の中華料理店という感じであった。

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ランチは酢豚などのよくある品に混じって、ちょっと他では出してこないようなものもあった。下の写真はランチ時の「紅焼魚」、これにスープとご飯がついて当時600円。こってりと煮込まれた魚はとてもおいしかった。ちなみにこれを食べた次の日が錦江飯店の最終日。この日、他に客もいなかったこともあり、おばあちゃんが引退して娘さんが店をやること、改装して7月くらいにまたはじめること、等々話を聞くことができた。新しいお店は「新しい錦江だから新錦江かねぇ」などと言っていたが、ほんとうにその名前になるとはその時は思ってもみなかった。

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【新錦江】四川料理の日々 2003年7月~2005年2月

そして2003年7月に新錦江がオープン。杜記グループの2番目の店舗であったが、本当に店名が「新錦江」になっていた。これはおばあちゃんの意志だったのかもしれない。

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新錦江のランチメニューも最初は結構ランチらしくない品が出ることがあった。写真のメニューには「太刀魚のチリソース炒め」などというのが出ている。この時は白片肉の方を食べてしまったのだが、後になって食べておけば良かったと後悔した。

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で、「白片肉」のランチはこんな感じであった。ご飯に冬瓜スープ、メインに、自家製の泡菜。ちょっと酸味のある四川風の漬け物である。テーブルの下に唐辛子を敷き詰めたデザインもなかなかインパクトがあった。今となってはちょっと色がくすんでいるが、できたての頃は写真のようにテーブルが真っ赤であった。

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ランチについてくるデザートがまた秀逸で、豆花に甘いタレとナッツがかかったもの。当時これを出す店はここだけだったと思う。

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一品料理の方も四川風の料理をいろいろ取りそろえていておもしろかった。下は魚のチリソース煮、1500円。チリソースはこってりとしてほど良い辛さ。魚の身はほっこりとしていて甘い。ご飯のおかずにとてもよかった。さすがにこれは一人じゃ多すぎて半分持ち帰った。

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【新錦江】 混迷期 2003年7月~2005年2月

混迷期と言っては失礼なのかも知れないが、はたで見ているといろいろ手を出したりやめたりと軸がぶれてきているように見えていた時期である。

この頃はじめた物に焼き物があった。店の中山路方面に焼き物を吊して売るスペースを作って、釜も厨房に入れていた。

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焼き物の味の方は、同發などにはさすがに及ばないが、値段も少し安目で時々買うのもいいかな、という感じだった。

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この頃、焼き物や肉類のメニューが増えていた。下の写真は鶏の醤油煮丼。テカテカに照りの入った鶏肉はなかなかおいしかったのだが、骨付きだったのでちょっと食べにくかった。

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この焼き物だが、ほんの数ヶ月で撤退。どこに行ったのだろうと思っていたら、伊勢佐木町の杜記の方に焼き物関係が移っていたようだ。あと、この時期は他にも焼き小龍包なども売りにしようとしていた。こちらも食べてみたが、これはそれほどインパクトのある品ではなかったようだ。

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【新錦江】 刀削麺期 2005年11月~2007年12月

実は、この時期まで新錦江では刀削麺を出していなかったのだが、この頃になって刀削麺を前面に押し出してくるようになった。

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そして、ランチやセットなどにも刀削麺が入ってくる。

下の写真は坦々刀削麺セット、850円。確かに刀削麺だしおいしいのだが、これでは杜記とあまり違いが無いかなぁ、などと思いながら食べていた。

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こちらはおまけの半炒飯。セットでもちゃんと作っている。

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【杜記別館】刀削麺末期 2007年12月~2008年6月

そして、2007年12月に店名が変更になり、「杜記別館」となった。多分この時点で錦江飯店関係の店の人がいなくなり、完全に杜記の人員で店の運営がされるようになったのだと思われる。

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この時期、相変わらず刀削麺を売りにしていたのだが、そのメニューはこんな感じのものであった。

下の写真は「麻婆刀削麺」、800円。

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で、こちらは「牛肉焼き刀削麺」、900円。

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このラインナップを見ていると、なぜか伊勢佐木町方面の「華隆餐館」を思い出してしまうのだった。この時期、やけに品揃えが似ていた。

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【杜記別館】そして混ぜ麺の時代へ 2008年6月~

そのうちにまた改装があって、1Fにカウンターが設けられるようになった。

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そして、刀削麺も終了した。

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何より画期的なことに、カウンター席が禁煙となった。

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そして、混ぜ麺系が台頭しはじめる。まずは「老北京炸醤麺」が店頭の壁に表示されるようになった。

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自分で具を入れてタレをかけて、わしわしかき混ぜて食べるという、なかなか豪快な品である。シンプルな品だけに値段も結構低めというのがちょっとうれしい。

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この頃のランチメニューはこんな感じ。今とはまだちょっと違うが、今のランチの萌芽を見て取れる。

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夏になるとこのような麺も出てくるようになった。四川風冷麺+白飯、700円。この品は結構辛いので白飯必須であった。

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そして麺+白飯はここに来て極まる。「燃麺」の登場である。こちらの方や、あちらの方や、そちらの方も食して白飯の必要性を認識しているようだ。

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今の形態になってから、杜記別館のランチはチェックするのが楽しい状況になっている。このままいろいろとバリエーションをつけながら、おいしい品が出続けることを期待したい。できたら、店内全部禁煙になってくれると言うことないのだが。

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【おまけ】

杜記別館の混ぜ麺に出てくる麺だが、太麺の縮れ麺である。これを見るたびに思い出すのが喜多方ラーメンである。あっちも太麺の縮れ麺で似たような感じだった。

ちなみに喜多方ラーメンの発祥はこの店とされる。「源来軒」である。

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この時食べたのは「チャーシュー麺」、800円。もちろん中華街のお店ではないので、チャーシューは煮豚の方である。麺はこの写真だとさすがにほとんど見えてないが、杜記別館の麺に結構似たものだった。ラーメン自体の味としては、可不可無く普通においしいが驚くほどでもないという印象。元々ラーメンの細かい点についてあれこれ気にする方じゃないので、それ以上の印象は持っていない。

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それよりも、メニューを見ていてここが気になった。「上海拌メン」というのがあるのだ。非常に気になったのだが、残念なことにこの日はやっていなくて諦めた。次に福島県まで行くのは何年後になるのかわからないが、機会があったらどんなものか確かめてみたいものである。

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というか、さすがに行くのは大変なので、誰か情報があったらコメントあたりで教えていただきたい。

 

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コメント

さすがですね、感心しましたぁ!
以前の「錦江飯店」から現在の「杜記別館」まで、定点観測していたとは。
敬意を表します。

テーブルのガラスの下に敷き詰めた唐辛子、あれは今に引き継がれているのですねぇ。
ま、それにしても「錦江飯店」のオバちゃんは、いい感じだったです。
現在、厨房にいる小太りの兄さんもいい感じだけどね…

投稿: 酔華 | 2009年3月14日 (土) 19時30分

★酔華さん

「錦江飯店」の頃は正直ほとんどチェックしていないお店だったので、
閉店直前くらいしか知らないのですが、おばあちゃんはいい感じでした。

テーブルの下の唐辛子は改めて写真を見比べると、
昔はどぎついくらい真っ赤だったのが、何年も経つと
黒っぽくなってきているように思います。

投稿: 本須 | 2009年3月15日 (日) 08時08分

素晴らしいデータベースですね。
私は今の1階の丸見え厨房の、ランチタイムの喧嘩腰のような掛け合いが好きです(笑。

投稿: ふ゛り | 2009年3月15日 (日) 08時48分

ランチメニューの表現が解りやすいですね(゚▽゚*)

 ・酸っぱ辛い炒め

酸辣とか書かない、若干カタコトの表現がたまりませんヽ(´▽`)/
「3.マーボーなス」は、もっとツボです(*^m^)


今は全部漢字の料理名タイトルの下に、日本語で説明という表現なので、
いつからか変ったんですね(o^-^o)

投稿: ぶるねこ | 2009年3月15日 (日) 12時56分

★ぶりさん

厨房の掛け合いやってますね。
最初の頃はオーダーが間違って通ってしまって
揉めているんじゃないかとヒヤヒヤしてました。


★ぶるねこさん

「デサト50円」もお勧めですよ。

ランチメニューが今の形式に変わったのは、
去年の8~9月くらいのようですね。
7月末の時点では昔の表記でした。

投稿: 本須 | 2009年3月15日 (日) 16時05分

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