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2009年6月 6日 (土)

四川・福建の気配

酔華さんのところの記事にもあったのだが、今中華街の一部店舗群でY150にちなんだ割引をやっている。

Y150の入場券を提示すると、15%割引になるそうだ。値段高めのコース料理を食べるときには結構お得になりそうである。

01_y150_

で、この割引をやっている「横浜中華街 開国博Y150応援会店」のリスト部分の拡大写真がこれ。

02_y150

一見、たくさんのお店が協賛しているように見えるが、グループ店のようなところがたくさん入っている。しかも、お店の系統にかなり偏りが見られる。というわけで、ちょっとリストを整理してみよう。

まずは元々のリストは以下の24店舗である。これを系列・関連店舗で寄せてみよう。

【元々のリスト】
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A.福満園本店
B.錦臨門
C.金香樓/小尾羊
D.四五六菜館別館
E.アジアンスイーツ天香
F.景珍樓
G.龍江飯店1号店
H.千禧楼
I.茘香尊本店
J.天香楼
K.珍味園
L.福満園新館
N.金龍飯店3号店(大通り店)
O.鵬天閣
P.翡翠楼
Q.四五六菜館新館
R.福満園別館
S.四五六菜館本館
T.慶福楼市場通り店
U.景徳鎮
V.金龍飯店2号店(南門シルクロード)
W.謝朋酒樓
X.客満堂
Y.異人茶屋

===================================================

系列・関連店を寄せるとこれが以下のようになって12店舗群となる。ほんとはもうちょっと寄るのかもしれないが、私の手持ち情報ではこの辺が精一杯である。「景徳鎮」は福満園グループと関係が深そうなのだが、一応これは別にしている。寄せてみて気づいたが、なぜか「慶福楼」の本店が入っていなかったりする。

【グループを寄せたリスト】

===================================================
ABLRW.福満園本店、錦臨門、福満園新館、福満園別館、謝朋酒樓、客満堂
CEJ.金香樓/小尾羊、アジアンスイーツ天香、天香楼
DQS.四五六菜館別館、四五六菜館新館、四五六菜館本館
F.景珍樓
GNV.龍江飯店1号店、金龍飯店3号店(大通り店)、金龍飯店2号店(南門シルクロード)
H.千禧楼
I.茘香尊本店
KO.珍味園、鵬天閣
P.翡翠楼
T.慶福楼市場通り店
U.景徳鎮
Y.異人茶屋

===================================================

で、ざっと見て思うのは最近できた店や新華僑系の店が圧倒的に多いことである。新華僑系のお店は四川・福建系の料理店になったり食べ放題を手がけることが多く、このリストの店舗の多くがそういうお店になっている。昔からあってこのリストに入っている店舗は、「茘香尊本店」、「景徳鎮」、四五六菜館グループくらい。特に四五六菜館グループは上海料理のお店なので、このリストを見ていて実は違和感を覚えていた。

が、最近の状況を見るとそうでもないかな、というのが今回のお話。前振り長すぎである。

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最近の「四五六菜館本店」なのだが、店頭におもしろそうなメニューを出しているのを時々みかけるようになった。まずはこちら、「野菜ご飯」。ワンタンスープとセットで900円の品だ。

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で、食べてみた実物はこちら。目立った具材は、豚肉、キャベツ、海苔、干し海老、玉葱、にんじん、そして写真で見えにくいがなんと牡蠣が入っているのだ。

04____900

この取り合わせはまさしく福建系のアレだ。味は優しく一般向けで、福建料理独特のクセなど無いのだが、こういう品が四五六菜館で出たのには結構驚いた。

05___2

ちなみに、参考までに「千禧楼」で出している福建炒飯の写真を出してみる。こちらを食べた時の価格は800円。上記の野菜ご飯とかなり雰囲気が似ていることが分かると思う。「福龍酒家」にも実は福建炒飯という品があるが、こちらはまた雰囲気の異なる品なので今回は省略する。

06____800

さて、別の日には「四五六菜館本館」の店頭にこんなメニューが出ていた。まあ上海料理屋には上海拌麺というのもあるわけだし、最初はよくある拌麺だろうと思っていたのだ。

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当初予想していた品は「金陵」の汁無し和えそばのようなもの。葱・叉焼とタレで麺を和えた結構好きな品だ。

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そして、「四五六菜館本館」で出てきた実物はこちら。単品で850円。写真を良く見たら分かったのかもしれないが、これってピリ辛の和え麺ではないか?

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少し温かいぬるめの麺にネギ、チャーシューと麻辣味のついたタレがかかった品であった。予想外においしい。麺の歯ごたえもしっかりある。麻辣の利きは穏やかだが、この店には本格四川を求める客が来るわけではないのだろうからこれで正解だろう。それにしても全く予想外。うれしい不意打ちであった。

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というわけで、「応援会」のリストを見た時の違和感はこれで解消。「四五六菜館本館」にはしっかり四川・福建の気配が見え隠れしていたのだった。多分元々は四川・上海料理を出している「福満園別館」あたりから上海料理関連で「四五六菜館」とつながりがあって、そこから「四五六菜館」の厨房にも四川・福建系の人員が入っていったとかいうことなんじゃないかな、と想像している。

あと、今回食べる機会が無かったが、他にも興味深い料理が実は店頭に出ていた。

下の写真の「海鮮入り煮込みやきそば」は福建料理店で出しているアレに近いものだろうし、

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「海鮮入り辛味ソバ」も斜め向かいの「福満園別館」で出しているアレを想像させる。

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ところで、上海料理のお店でこういった品を出すことについて、私はどちらかというと肯定的な見方をしている。グランドメニューを崩さずに、こういった特別メニューの一部として出す分には、常連さんもいつものお気に入りの心配をする必要が無いし、たまに目先の変わったものも食べることができて良いのではないだろうか。この先、この店がどういう品を出してくるか興味深く眺めることにしたい。

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【おまけ】

ここしばらく検索でこのブログに来る人に「あんかけ焼きそば」で来る人が多いという気がしている。多分、「四五六菜館本館」のこれが原因じゃないのだろうか?

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で、実際に食べてみたものはこれ。焼きそばで1000円というのはかなり抵抗があったのだが、茉莉花が無くなって近いものを出すところが無いかな、と探している頃合いでもあったので食べてみたのだ。

見た目で店頭写真と色がかなり違うのだが、これはカメラと照明のせいだろうか?具材は確かに多い。具材は、牛肉、豚肉、鶏肉、叉焼、海老、イカ、チンゲン菜、ニンジン、葱、筍、白菜、キクラゲ、うずらの卵、くらいは入っていたと思う。

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麺は両面をしっかり焼いたもの。ただ、麺自体の歯ごたえが私の好みからすると足りない。麺の下味もほとんど無いように思えた。具材は豪華だが、麺の下ごしらえに手間があまりかけていないのではないかな、という気がした。残念ながら茉莉花の品の代わりにはなりそうになかった。

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あと気になったのはグランドメニュー内の焼きそば類の中で、この品だけが価格の部分を塗りつぶされて値段が変わっていたこと。TVに紹介されるに乗じての価格改定なのではないかと思われないように、李下に冠を正さないようにした方がいいのではないかな、と思ったのだった。

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コメント

Y150タイアップ店の件は、当初新架橋さん系ばかりだなとは思いましたが、その問題点については、この街暦が浅い私には考えが及びません。

やきそば、各店夫々美味しいとは思いますが、皆さんが揃って美味しいと言った茉莉花のあのバランスは何だったのでしょうね。

けして何も特別では無いのだと思いますが、やはり一番の調味料は「心」なのでしょうね。

投稿: ふ゛り | 2009年6月 7日 (日) 22時22分

★ぶりさん

茉莉花の場合は、やはり下準備から手間暇かけて丁寧に
作っていることにつきるかと思います。

店のキャパが少ないことと、お客さんに理解があって、
出すスピードを求められない点、ある程度の品種数に限定して
注力できる点も利点として働いていたんじゃないかと思います。

投稿: 本須 | 2009年6月 8日 (月) 00時51分

「茉莉花」は、あのご主人の人柄で作っていたいたから美味しかったのだと思います。
ほんとにいい感じでしたものね。
人間の味が料理の味だったのです。

ところで、「景徳鎮」の副店長だか副支配人の某氏から名刺を頂いたことがありますが、そこには「福満園」の名前も書かれていました。

それから、「西遊記」の店頭DVDで流れている音楽。
どこかで聴いたことがあるなと思いながらも、
それがどこだったのか思い出せませんでしたが、
最近、分かりました。
「景徳鎮」のDVDで流れているのと同じ曲だったのです。

投稿: 酔華 | 2009年6月 8日 (月) 05時23分

★酔華さん

なるほど、景徳鎮と福満園のかけもちもあったんですね。
福満園本館が中華街に出店した頃から四川料理のチーフは景徳鎮から
人が来ていたと聞いた記憶がありますし、開店時の花輪にも
景徳鎮が入っていましたので、関係が深そうですね。


投稿: 本須 | 2009年6月 8日 (月) 19時37分

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