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2009年8月 8日 (土)

食べ放題を征く(鵬天閣編)

食べ放題探索シリーズ、1店舗目は営業歴約1年の「鵬天閣」である。

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今回は2名で訪問。まずは店に入ると、イヤホンを付けた受付の女性が応対してくれる。そして2Fの席に案内された。2Fに上っていきなり嫌な予感が。フロアの奥の方に6人用の丸テーブルがあるのだが、それを仕切りで3等分にして2人用3組分にしているのが目に入ったのだ。あんなところで2人ずつ並んで食べるのは勘弁して欲しいと思ったのだが、幸いなことに我々は普通の2人席に座ることができたのだった。

下の写真は6人テーブルを仕切ったもの。さすがにこれでは食べた気はしまい。

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ここの食べ放題だが、食べ放題が2480円、ドリンクバーが320円。1回の注文は6品までで、水やデザートはセルフサービスで、バイキングエリアに取りに行く。あと、食べ残しが異常に多い場合は追加料金の可能性有り、というものだ。普通によくある食べ放題のルールのままなので特に気をつけるべきことは無い。

ただ、普通ドリンクバーは注文後に説明があるとか、コップを渡されたりするものだが、その辺全く店からのリアクション無し。注文後は勝手に取りに行って良かったようだ。これはちょっと不親切。しばらくどうしていいのか全然分からなかった。

さて、あとはどんどん注文して食べてゆく。今回注文した品は以下の通り。

【料理一覧】

  1. 北京ダック
  2. 前菜3種の盛り合わせ
  3. 酢豚
  4. 鶏肉のレモンソース
  5. アヒル肉の香り揚げ
  6. 海老のマヨネーズ和え
  7. 豚バラ肉の角煮
  8. 海の幸とブロッコリーの炒め
  9. 牛肉とピーマンの細切り炒め
  10. 特製焼き餃子
  11. 四川風チャーハン
  12. 蟹の卵のせシュウマイ
  13. プリンタルト
  14. 白桃プリン

それではそれぞれの品を紹介してゆこう。

・北京ダック

ペラペラの北京ダック皮の切れ端が3枚。巻くための皮はお互いがくっついて広げるのが大変。北京ダックを挟んでも挟まなくても味はかわり無さそうという代物。食べ放題の北京ダックとしてはこんなものか。

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・前菜3種の盛り合わせ

蒸し鶏はそこそこ柔かく特に問題なし。クラゲは葱とピリ辛和えになっていた。これも標準的。叉焼はピーナッツと和えられていたが、バサバサに乾いている。また部位も端の方。叉焼単品の余りを盛り合わせに回しているのではないかと思えるような内容であった。

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・酢豚

豚肉はきちんと揚げられている。玉葱やピーマンに対する火の通りも問題なし。比較的無難に出来上がっている。その辺のランチで出てくる程度にはちゃんと作られている。

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・鶏肉のレモンソース

鶏肉は揚げたて。レモンソースの黄色がかなりきつく、着色料を多用しているものと思われる。最初パイナップルに見えたのは大根のようにも見えたが、実際何物かは不明な味だった。

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・アヒル肉の香り揚げ

出てくるのにかなりかかる。揚げたものを四川風に鍋の上で薬味と合わせたもののようだ。肉の臭みは微妙にあるが、それほど気にならない。肉は揚げすぎに近くてかなり固くなっていた。

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・海老のマヨネーズ和え

衣がかなりふくれている。海老は冷凍ものらしく、身の細胞がつぶれている感じがする。身に弾力があまり無い。味はマヨネーズのおかげで良いか悪いか全然分からない。

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・豚バラ肉の角煮

注文後出てくるのが早すぎ。煮汁の中でずっと温められていたか、レトルトをずっと湯煎にかけていたのではないかと思った。肉の中央部までしっかり熱くなっている。味は悪くない。1000円近くのセットメニューで下手な豚バラ角煮ご飯を出す店があるが、そういうのと比べるとこちらの方がはるかにまし。

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・海の幸とブロッコリーの炒め

海老、イカ、ブロッコリー、ヤングコーン、銀杏、袋茸、筍の塩味炒め。化学調味料がかなりきつい。メニューの漢字表記では「三鮮」とあるくせに海鮮は海老とイカのみで、通常入っているべき帆立が入ってない。メニュー写真には入っているので、手を抜いている模様。

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・牛肉とピーマンの細切り炒め

やけに早く出てきた。肉は軟らかいが、野菜類が全体的にシナシナしている。多めに作って置いてあったのを出してきているのではないか?もしくは1回に作る量が多すぎて、鍋の中で煮物状態になってしまっている可能性有り。

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・特製焼き餃子

出てくるのがやたらと早い。表面はカリッと焼けているというか、油多めで揚げ焼きにしている感じ、中身はべっちゃりしていていまひとつ。冷凍物をレンジで解凍して、表面だけ油多めで揚げ焼きにして手早く出してきているように思えた。

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・四川風チャーハン

メニュー写真では赤く見えていたのだが、出てきた物は真っ白。最初注文を間違えられたのかと思ったが、食べてみるとそれなりに辛い。タバスコのような辛味が感じられる。業務用の辛味の素のようなものを使ったのではないかという味だった。米も異常にパラパラしていた。

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・蟹の卵のせシュウマイ

一応蟹卵の味がしていた。蒸したてのうちは十分おいしい。

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・プリンタルト

普通においしい。プリンの表面が割れており、保存方法に問題があるものと思われる。パイ部分はかなりもろく、剥落が激しい。作ってからずっと温めていて、パイ部分の水分がすっかり消失してしまったのではないかと思われる。

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・白桃プリン

ゼラチンの分量がかなり多めで固められており、プリンというよりはゼリー。

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【総評】

全般的に安くあげる工夫満載である。食べ放題は原価率を下げて、客の回転率を上げるのが重要なので、異常に早く出てくる品、素材に手を抜いた品がいろいろと見えた。ただ、ソフトドリンクバーを入れて 2800 円ならぎりぎり許容範囲内と思われた。

カップルで意気揚々とやってきて、食べているうちにお互い無言になってしまう例を散見。最後には皿に残った品をお互い譲り合って停止というパターンが多い。デートに食べ放題は向いていないのではなかろうか。

最初にも書いたが、丸テーブルに仕切りをつけて、2 人用席を複数作っていたのには唖然。いくら客を詰め込みたいからといっても、あれはやり過ぎだと思えた。

デザートバーは 2F には存在しないので、1F に取りに行くしかなかった。デザートを取りに行くのに階段を上り下りしなくてはいけないというのはかなり不便で不親切。

空いている皿などの引き取りは十分早い。回転を速くするために食器の回収を迅速に行うようにしているのだろう。

配膳を見ていると、同じ品を多数抱えた店員があちこちのテーブルに配っているのを見かける。多分、注文を受けた品はいったんストックして、同じ品の注文が一定数たまった時点で調理に回しているものと思われる。なので、混雑してくると、他のテーブルで頼みそうな品を頼んだケースで異常に早く出てくるのであろう。

逆にメニューに写真が出て無くて地味な品は他のテーブルと注文がダブりにくいので、かなり待たされる。注文後、ある程度時間がたってタイムアウトすると、少量注文品の調理がはじまるのではないかと疑っている。逆にそういった遅い品は調理がきっちりされている気もするが。

酒の飲み放題のテーブルには飲み放題のマークがついた置物が置かれて注文を受ける人が端末に入力する際に分別できるようにしていた。

ホールの人員は少し足りないように見えた。配膳はかなり忙しく、ちょくちょく間違いかける例をみかけた。席番号と配置を頭に入れないまま業務に入っている店員も多いようだ。かなり若い店員はファミレス的な接客をするが、少し歳が上になると中華街的な接客になる。若い方はファミレスなどの他の接客を経験済みで日本の接客がどういうものか知っているためにそうなっているのかもしれない。

とまあ、なかなか厨房の状況が垣間見られておもしろい食事となった。逆にそういう心の余裕がないと厳しい。本気でおいしいものを食べ放題で得ようとしていると、目算が狂うと思われる。かなり久しぶりの食べ放題体験であったが、私としては料理とは別の面でいろいろと見えることがあってなかなか楽しかった。複数回の利用は無いと思うが。

最後に、今回の注文と品が出てくる時間のタイムテーブルを示す。赤丸が注文時、青丸が料理の到着時である。緑色で書き入れている数字は所要時間。異常に早いものが結構あることが分かると思う。

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さて、次回は「大珍樓新館」の食べ放題をお伝えする。

 

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コメント

タイムテーブルに感心しました。
いやー、これなら早い遅いが主観的じゃなくて解りやすいですね。

素晴らしいです。

投稿: ライキリ | 2009年8月 9日 (日) 00時15分

ライキリさん同様、文末のタイムチャートに関心です。
料理の内容も煮・炒・蒸・揚などの調理法の特徴が食べ放題というサーブの仕方と密接に絡んでおりますね。

参戦希望、とか抜かしておきながら、第一話を読んで、既に腹9部9厘です(笑。

投稿: ふ゛り | 2009年8月 9日 (日) 07時58分

★ライキリさん

いらっしゃい、はじめまして。
タイムテーブルですが、やはり食べ放題においては
どれくらいの時間で料理が提供されて、2時間程度でどれくらい
食べられるものなのかを知りたいものですよね。
その辺が把握できるような情報の見せ方を考えた結果
これにたどり着きました。

実はメインサイトでは何年も前から食べ放題については
タイムテーブルを載せていたりします。


★ぶりさん

食べ放題のタイムテーブルを作ると、そのお店の方向性とか
厨房の事情みたいなものが透けて見えておもしろいですよ。

第一話で腹9部9厘では全部終わる頃には身動き
取れなくなってしまうかもしれませんね。

投稿: 本須 | 2009年8月 9日 (日) 14時46分

入って食べてみなければ分かりませんよね。
まさか、丸テーブルをあんな風に仕切っていたとは!!!!
絶句です!!!!

これは、ないでしょう!

アヒル肉の香り揚げ。
海老のマヨネーズ和え。
出てくるのが遅いですね。

こんな感じのを最初に6品頼んでしまったら、
あとが続きませんね。
時間制限があるなかで、これは厳しいです。

と、まあ、いろいろ勉強になりました。
ありがとうございました。

投稿: 酔華 | 2009年8月 9日 (日) 22時13分

上の投稿、間違って「管理人」名で投稿してしまいました。
ごめんなさい。

あちこち書き込んでいると、
どこがどこやら分からなくなります。

投稿: 酔華 | 2009年8月 9日 (日) 22時15分

★酔華さん

丸テーブルの分割はさすがに驚きましたよ。
確かにああすれば効率はいいんでしょうけどね。

出てくるまでの時間がかかる件ですが、
鵬天閣の場合は時間無制限なのでまあいいかな、と。

名前の入力ミスの件、こちらで直しておきました。

投稿: 本須 | 2009年8月 9日 (日) 22時43分

食べ放題を全否定する気は毛頭ないですが、どうしても自分から足を向ける気にはなりませんでしたからね・・。
でも考えようによっちゃ・・ 酢豚やシュウマイのように「これならアリ」ってのをメニューの森の中でさがす宝探しのようで楽しめそうでですね。
ってか・・中華街の半分以上が食べ放題とフカヒレとチャンピオンの店になったら・・・楽しみ方も探さなきゃだな・・・。

投稿: maruto082 | 2009年8月10日 (月) 17時49分

★maruto082さん

調べてみた結果、思ったほどひどい状況ではないという感触でした。
ただ、この業態が今後も続々と増えるかというと、それは無いと思います。
すでに過当競争に入っていますから、そろそろ撤退する店が出てきても
おかしくないと思っています。

まあ、最悪中華街の店の半分が食べ放題、フカヒレ、チャンピオンに
なったとしても、残り100店舗以上ありますから、
実はそれほど影響が無いのではないかと思うこともあります。
(選択肢が減るのは悲しいですけどね)

投稿: 本須 | 2009年8月10日 (月) 22時00分

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