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2009年10月12日 (月)

探求心

「老い」とはなんであろうか、といきなり思った。これは年齢で決まるものではないだろう。

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多分、好奇心を失うこと、自らの足を使って歩かなくなること、自分で調べなくなること、過去の経験や思い込みだけで物を言うようになること、なんかが「老い」じゃないかと思うのだ。そうなっちゃうと、発信する情報が裏を取らない単なる繰り言みたいになってしまうので、そうならないように気をつけねば、と思ったりするのだ。

それはさておき、ある日中華街を歩いていると「日昇酒家」のランチメニューが目に入った。680円とデフレ進行の中華街では格安というほどではないが、結構リーズナブルなお値段で出しているランチだ。

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で、Bに目が釘付けに。「エビと野菜のシスコーン炒め」???ひょっとして、これ

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ちなみに、中華菓子には「麻花」という小麦粉をネジって揚げたようなお菓子があり、中国調理にはそれを使った炒め物というのもあるのだが、シスコーンというのはまったく初見である。これは一度食べてみなくては。というわけで、お店に入って注文。

注文直後、サービスの果物と漬け物が出てきた。適当にほおばりながら料理を待つ。

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そして料理が出てくる。これがシスコーン炒め。

って、炒め物の上からシスコーンをかけているだけのようだ。ま、一緒に炒めたらコーンの食感が全部消えてしまうだろうからこれで正解なのだろう。

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海老は衣を付けて軽く揚げてあり、軽く10匹は入っていたと思う。野菜の方は玉葱とピーマン、オレンジと赤のパプリカ、と彩り良い。火の通りはちょっと足りない気がしたが、まあなんとか許容範囲内。肝心のシスコーンだが、甘みが味の邪魔をしないかと当初思って食べ始めたが、意外に邪魔にならない。シスコーンが入って格段においしくなったかというとそういうわけでもないが、思ったほどキワモノ料理ではなかった。十分普通のランチとしていただけた。

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スープはトマトと卵のスープ。これも標準的。

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デザートは白きくらげとレンコンの実。コース料理にこういうのが入ってくると喜んでしまうのだが、今回のこれは壊滅的においしくなかった。異常なとろみというか、ぬめりがついていて妙に泡立っていた。きくらげを戻した後、ちゃんと洗ってないのではなかろうか。わざとそうしているのかもしれないが、他の店のコースなどで食べたものは決してこんなものではなかった。

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とまあ、最後のデザートでがっくり来てしまったのだが、シスコーンの入った料理はおもしろい試みだった、ヒットだとは思わないが、こうやっていろいろ試してみるのはいいことだと思う。連日定番ばっかりにしてしまうとお店も「老い」てしまうだろうし。これからも時々ランチメニューにおもしろそうな品を仕込んでもらえれば楽しいと思うのだった。ただ、お客さんの方が「老い」てしまって、定番品しか注文してくれない、となるとこういうのを出すのも難しくなってくるのだろうけど。

あとそれから、テーブル上に置いてある「本日の野菜料理」というのにも興味を引かれた。向かいの野菜屋さんが母体だけあって、野菜はいろいろありそうだ。ちなみに写真の「セレプス芋」は里芋の一種の「セレベス芋」の間違いだと思う。

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【余談】

さて、ランチを食べている最中、ついたての向こう側におばさま方のグループと思われる客が入ってきたのだが、フロアの向こう側から会話が漏れ聞こえてきた。

「何?このシスコーンって?」

「あれよ、ヤングコーンってあるでしょ、あんな感じ」

「あぁ、なるほどー」

おばさま、それはもしかしてとんがりコーン

私はその日、先を急いでいたのでさっさとお店を出てしまったのだが、実物が出てきた時のおばさま方の歓声を聞くことができなかったのはちょっと残念だった。

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【おまけ】

「麻花」というのはこんなやつ。「麻花兒」ともいうようだ。「蘇州林」(実は長崎のメーカー)のものがかなり出回っていて、一部の店舗では自家製のものを売っているが、横浜中華街の市販品の多くがこのブランド物である。ソフトタイプというのもあるが、私はバリバリに固いやつが好み。噛みしめるとほんのり小麦の甘みが感じられる、素朴なお菓子である。

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白キクラゲのデザートで、他の店で食べたものはこんなやつ。ちゃんと作ったものはさっぱりしておいしいデザートである。ランチでコース料理並のものは求めないが、もうちょっとちゃんと作って欲しかった。

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コメント

ヤングコーンて、トウモロコシの小さいヤツでは?
ワタシも記事を読みだしたときにそう思ったんですが。
http://www.yasaiyasai.com/item/8_46.html

いや、まさかシスコがかかってるとは、なんともびっくり!

投稿: アリーマ | 2009年10月12日 (月) 17時52分

まさかこれに挑戦するとは思いませんでした。

セレベス芋。
きっとご婦人らは「セレブ芋ですってよ!」と真っ先にオーダーされるのでは?

私は信用おける相手なら、裏を取っていない先方の思い込みに「乗る」のもアリなタイプです。
そのうち沈没するかもしれません(笑。

投稿: ふ゛り | 2009年10月12日 (月) 19時52分

★アリーマさん

ヤングコーンはよく炒め物に入ってますよね。
なので、メニューに「シスコーン」と書かれていても、
脳が解釈を拒否してヤングコーンに変換してしまうことがあり得そうです。
それにしても、上からシスコがかかっているだけ、というのはさすがに意外でした。


★ぶりさん

やっぱり知らない物は確かめてみたくなりますよね。
好奇心は猫をも殺すとも言いますけど。

「セレブ芋」は上手に煽ると高く売れて大儲けできそうな気がします。
チャンピオンとか金メダルの次はセレブかもしれません。
でも、セレブ焼きそば、なんてのはなんかイヤですね。

投稿: 本須 | 2009年10月12日 (月) 22時26分

あぁ・・・わかるなぁ・・。
奇をてらったつもりが、あまりに普通でガッカリって気持ち・・w

料理ってほんとに 1 + 1 = ○○ ってならないのが 楽しいんですけどねw

投稿: maruto082 | 2009年10月13日 (火) 14時02分

びっくりです~
7日に同じものをオーダーしました!
わたしは「野菜シスコーン」という名前の野菜だと思ってお店の人に質問しました(笑)
本須さんのようなチャレンジャーになれず、シスコーン抜きという無難なオーダーに逃げましたが、入っていてもあまり味は変わらなかったようですね。

毎日野菜と果物をたくさん摂りたいので、美味しければ好きなお店になりそうと思ったのですが・・・

投稿: レオナルドデカプリ子 | 2009年10月13日 (火) 14時34分

★maruto082さん

んー、お店の人は奇をてらったつもりは
実は全然ないかもしれませんよ。

料理はおもしろいですよね。
1+1がマイナス無限大からプラス無限大までなんでもありです。


★レオナルドデカプリ子さん

シスコーンは味的にはあまり関係なかったようですが、
絵的には良いネタになったのでOKだったと思います。

あそこは野菜屋さんが母体なので、
調理を丁寧にして、メニューを工夫すれば
もっとおもしろいお店になると思うんですけどね。
今後に期待です。

投稿: 本須 | 2009年10月13日 (火) 19時36分

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