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2009年11月17日 (火)

純新店

酔華さんところの記事でも出ていたが、先日開店した「清香園」は近ごろ系列店の開店が多かった中華街の新規店舗の中で純粋な新店と言えるお店である。

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酔華さんのところでは主に平日ランチについてレポートされていたので、こちらはもうちょっと違う観点から見ていこう。

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まず、メニューを見始めると最初にご挨拶がある。そこには、

最近安価をうたい文句に宣伝する店舗が多い中で、本当の意味での質のこだわり、味付けへのこだわりを持った、いわば生粋の中国料理専門料理店です。

などと書かれている。かなりの意気込みである。

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そんなお店のメニューをつらつら眺めてみると、福建料理なんて項目が入っている。岩海苔を使った料理が多いようだ。お店の人によると厨房に福建の人がいるとのこと。

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そんな中から、「清香園オリジナル中華リゾット」を注文してみた。価格は1200円と少々高い。

出てきたものは、岩海苔や海鮮が入ったリゾットである。「四五六菜館本館」で一時期出していた野菜ご飯に似た感じだ。福建物としては豚肉が入っていない点がちょっと意外だったが。

03___1200

あとは薬膳にも力を入れている感じだ。薬膳スープとか薬膳の入った炒め物料理をメニューに入れている。

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そのうち、「四種薬膳入り澄ましスープ」を注文、こちらは600円。プラスチックの急須に入ったスープを付属のすごく小さな杯に入れてちびちび飲む。

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中に入っていたのは、クコ、朝鮮人参、甘草、鶏肉、あとは黒くて薄い葉のようなもの。あっさり目の滋味深いスープだった。欠点は、この容器だろうか。これから寒くなると、こういう出し方をするスープは冷めやすいのではないかと思える。

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あとは麺飯類から「排骨飯」を食べてみた、900円。揚げた排骨を餡に合わせているタイプなので表面はすでにしっとりしてしまっているが、排骨が予想以上においしかった。

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そして、黒板に出ていた特別メニューから、「タレかけワンタン」、800円。レギュラーメニューの端にちらっと書かれているが、水餃子でもタレかけタイプを選択できるようだ。出てきた品は皿の上にワンタンがぎっしり乗っていて、その上からタレと葱油がかかっていた。葱油のおかげで予想以上にアツアツである。

10___800

ワンタンの具もきちんと入っていた。皮は多めのツルツルでおいしかった。

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と、一品料理系もなかなかおもしろそうなものを揃えているお店であった。あと、一人からもOKというコース料理も備えているようだ。そちらのコースの中身は観光客向けと思える内容のようだが。

接客の方は結構親切。無料で出てくるお茶も、冷たい物と温かい物どちらが良いか最初に聞いてきたりと、細かいところに気が回っているようだ。あと、今のところ藤沢の本店の方のお客さんが結構やってくるようで、店長さんと思われる人物がテーブルに挨拶に来たり、2Fの宴会場を見せて回ったりしていた。なかなかにフレンドリーなお店だと思った。藤沢の常連客の宴会相談の内容も脇で聞いていたが、宴会料理もいろいろと融通がききそうな感じに思えた。

ただ、藤沢の店の常連さんと思われる人の中には結構喫煙者もいたりして、そういう人々が隣のテーブルだったりするとやっぱりきつかったりする。その辺、分煙などをしてくれるともっといいのだが。

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ところで、ランチメニューだが、平日通りがかった時にはこんなメニューであった。価格帯も内容もなかなかいい感じである。

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が、休日になるとこうなってしまうのだった。やっぱり休日は完全に観光客相手になってしまうか。さすがにこれだと私は数軒向こうの辛い物を食べに行ってしまう可能性が高いかな。ちょっと残念。

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さてさて、このお店の本店は藤沢にあるとのこと。藤沢は横浜からJRで20分と意外に近い。運賃が結構かさむのが難点であるが。

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で、駅からテクテクと歩いてゆく。

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するとほんの数分で、こちらに到着。清香園の本店である。

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注文後にお茶が出てくる。これはどこかで見たような・・・。

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メニューは中華街店と結構違う。中華街店のメニューは本店のメニューをベースにいろいろと売りになりそうなものを拡充したという感じだ。

本店の方の「タレかけワンタン」、750円。中華街店の方がちょっと高いのは地代の分なのだろう。味の方はほとんど同じ。ちなみに本店の方ではこの品はレギュラーメニューに入っている。

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排骨飯、800円。こちらも中華街店よりはちょっと安い。中身も中華街とは少々異なるようだ。私は中華街店の品の方が好み。

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本店のメニューを見ていると中華街店のような福建料理の項目は見つからなかったのだが、これは立地上、町中華に近いスタンスを取らざるを得ないためだろうと思われる。それでもメニューの端にちらっと福建ものがまじっていたりするようだ。例えば、福建風の魚団子のスープが「当店特選品」に含まれていた。(なぜかこれは中華街店の品より高いのだが、鯛のすり身と明記されているためだと思う)

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あと、本店は藤沢では人気店のようで、次々にお客さんが訪れていた。近所のご老体、カップル、単身、宴会予約のグループ客、と客層も幅広い。地域の実力店という感じであった。

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というわけで、ついつい気になって本店まで見に行ってしまったが、久しぶりに期待できそうな新店だと思う。観光客相手のふかひれ丼のような方向にあまり進まないで、地道に実績を重ねていって欲しいな、と思ったのだった。こちらの地域の常連客をどれくらい確保できるかが今後の鍵ではないだろうか。


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コメント

渾身のレポート、ありがとうございます。
排骨が気になっていたのですが、やっぱり美味しかったんですね。
タレかけワンタン、美味しそうです。

私の記事に藤沢の方からコメントがありましたが、
この店は地元の実力店のようですね。
そこまで行ってしまうなんて、本須さん、すごい!

投稿: 酔華 | 2009年11月18日 (水) 05時54分

いやぁ、冒頭のメニューご挨拶文を見て、さすがはプロフェッサーと驚きましたが、本店にまで脚を延ばすとは恐れ入って、病欠中のぐうたらを先生に怒られたのも忘れてしまいます。

投稿: ふ゛り | 2009年11月18日 (水) 08時20分

ここは・・・自分が新規開店当日の直前準備中に通りかかった店ですよね?w

開店当日には 梅蘭さんとか かなりの数のお店からのお祝いのビールが山積みされてました。
単に藤沢からの出店だけでなく、やはり人的な横のつながりとかもあるのかなぁと感じてました。

しかし・・・ 本店まで出向き、同じメニューで食べ比べとは・・・。
(シ_ _)シ  ハハァーー

投稿: maruto082 | 2009年11月18日 (水) 09時54分

★酔華さん

藤沢は横浜からほんの20分ですから、
一度本店に食べに行ってみるのもおもしろいと思いますよ。

久しぶりに期待できそうなお店ですから、
ゆっくりと育っていって欲しいですね。
今のところ、マニアックな引き出しがそれほどあるようには
見えていないので、最初からお店に過剰な要求をしたりして、
使いつぶすようなことをしないように気をつけたいところです。


★ぶりさん

病気はもう大丈夫ですか?
無理してあちこちコメント入れたりして、
症状を悪化させないように気をつけてくださいね。


★maruto082さん

開店時の花は結構幅広いところから集まってましたね。
きっといろいろとつながりがあるのでしょう。

ところで、藤沢行きなんてたいしたことないですよ。
ちょっと思い立って家を出て、そのまま長野県の喫茶店で
ソースカツ丼の山と格闘されるような方と比べたら
まだまだ未熟なことを思い知らされます。w

投稿: 本須 | 2009年11月18日 (水) 23時19分

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