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2010年1月18日 (月)

おとまり(チェックイン編)

さて、ホテルオリエンタルへの宿泊を決意したわけだが、まずは下準備である。

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最初に手荷物を準備する。とりあえず1泊だけなので、下着類の替えと多少の身の回り品があればいいか。後になってからどうしても必要な品があった場合、最悪一旦自宅に戻ればいいと割り切ることにしよう。

そして書き置き。さすがに全くといっていいほど情報が無い所にいくので、最悪の事態も考えねばなるまい。寝て目が覚めたら香港マカオ片道の旅の途中だった、なんてことになっていたら困る。とりあえず行き先を記載した紙を自宅のテーブルの上に置いておく。さらに、リアルの知り合い向けのブログにも仕掛けをしておく。ブログを書いている人はご存知だと思うが、ブログでは記事を公開する日時を指定することができるのだ。なので、帰宅予定日の夜中に公開されるようにこんな記事をセットしておいた。

皆さんへ
N/NN日に私はXXXXに宿泊しN/NNには帰宅する予定でいました。が、この記事が表示されているということは、現時点で私がまだ帰宅できていないことを意味します。この後24時間が経過してもこの記事がキャンセルされていなかった場合、事故もしくは事件に巻き込まれた可能性がありますので、XYZに連絡を取っていただきますようお願いします。

とまあ、念には念を入れて準備をしたのである。あとは、先方に風呂が無い可能性もあるので、出かける前に風呂に入ってしまうことにした。そしてようやく中華街に赴いたのであった。

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夕方、オリエンタルホテル前に到着。意を決して戸を開ける。中は薄暗く人の気配が全然無い。振り返り、ああとうとう一線を越えてしまったな、と実感。

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正面を見ると、入って右手には奥の方に登ってゆく階段がある。正面は通路になっていて、通路の右側にカウンターらしきものの跡、左側には客室とおぼしきドアが2つ、通路をさらに奥にいくと中庭のようなものがありそうな光が見える。

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入ってすぐ左側には事務所があり、テレビも置いてあって居室のようになっていた。雑物も大量に積んであり、かなり雑然とした印象だ。事務所の壁を見ると料金表が貼ってある。暗くてよく見えないが、部屋は2種類あるようだ。

A CLASS:ROOM WITH BATH \6000 2名様迄
B CLASS:ROOM WITH ・・・   \4500 2名様迄

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気を取り直し、「すみませーん」と声をあげてみる。何回か声をあげてみたが全然反応が無い。そのうち誰かが通りがかるだろうと、5分ほど入口で立っていたらようやく外から人が入ってきた。やれやれ。

郵便局の人だった。こちらを全く意に介せず、カウンターの上に無造作に郵便物を置いて立ち去ろうとする。「お店の人はいないのかな?」と聞いてみたら「ワカンナイ」と言って去っていってしまった。配達の人は日本人じゃなかったようだ。

さらに5分、もしかしたら10分くらい待ったかもしれない。奥の方で人の動きがあり、おじいさんが出てきた。「今晩部屋は開いているでしょうか?」と聞く。「4500円」と言うので、「それでいいです」と言うと、おじいさんは「チョットマッテ」と奥にばたばた歩いていって鍵を取ってきた。そして階段を上って、部屋まで案内してくれる。

まずは 右手にある2F への階段を上る。結構急な階段だ。2F に上ると左手に何室か客室らしき戸が見える。階段を上りきった正面にはなぜか洗面所、2Fはその奥にも続いていて、通路の両脇にまた何室かの戸が見える。おじいさんはそのまま2Fを素通りし、階段を上りきったところから左手に折れて、そこにある階段を上ってゆく。2Fまで上がる階段も急だと思ったが、3Fへの階段はもっと急だ。階段には手すりがついているのだが、つかまっていないとかなりキケンである。ちょっとバランスを崩したら転げ落ちてしまいそうだ。

3F に到着。登り切った右手はベランダのようになっており外の景色が見える。おじいさんは左手に曲がり、3Fの通路を進んでゆく。3Fの通路の左手には3つばかり部屋の戸が並んでいた。その中の1つの戸を開けて、おじいさんは中に入り、部屋の照明とテレビをつけてくれた。私も続いて部屋に入る。ようやくホテルオリエンタルの客室に到着である。

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そして「お茶持ってこなくちゃ」とおじいさんは去っていった。その際、「これ」と宿泊カードとおぼしきメモ帳とボールペンを渡してゆく。

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ただのメモ帳に記入項目のハンコが押してある。氏名(NAME)、住所(ADDRESS)、そしてなんと船名(SHIP NAME)などという項目が入っている。船名が入っているということは、元々船員向けの宿泊施設だったのだろう。

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メモ帳に記入してしばらく待っていると、急須を乗せた盆を持っておじいさんがやってきた。そして、「前金で」と言うので 4500 円を渡す。そしておじいさんは宿泊簿を持って部屋を出て行った。とりあえずこれでようやく無事にホテルオリエンタルに宿泊できることとなったようだ。さっそく部屋の中を見回してみる。

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(次回、室内編へ続く)

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コメント

おぉ!!
部屋の赤茶色のドア。
なぜかモザイクの掛かったカレンダー?
文章は読まずとも写真だけでワクワク。

投稿: ふ゛り | 2010年1月18日 (月) 21時18分

このレポートはマジでスゴイっすね

なんかまともに行くと泊まれないという噂もあったし

投稿: MO | 2010年1月18日 (月) 21時28分

私も何度かドアを開けて、
「こんにちは~」
「お願いしま~す」
「どなたかいらっしゃいますか~」
と声をかけたのですが、
まったく誰も反応せず、
1分で諦めてしまいました。

本須さん、えらいですね!
10分も待ったなんて!

次が楽しみです。

投稿: 酔華 | 2010年1月18日 (月) 22時48分

… ココは日本国ですよね !? (笑)

投稿: 小径のヌシ(^-^) | 2010年1月19日 (火) 07時37分

いや~マジでリスペクトします!
しかも4.500円?
ローズホテルでさえ3.000円の期間もあるのに!

投稿: 関帝廟通り | 2010年1月19日 (火) 08時34分

きっとここまで詳しい情報は日本初…!?

急須でお茶を部屋まで持って来てくれるのはなんか意外でした!

次回も楽しみです(◎´∀`)ノ

投稿: ぶるねこ | 2010年1月19日 (火) 10時12分

噂によると・・・バス付きの場合、バスタブはマリリンモンローが入ってたような、脚付きのバスタブだとか・・・・。
あぁ・・4500円だと with bathじゃなかったのかな・・・。

投稿: maruto082 | 2010年1月19日 (火) 10時41分

★ぶりさん

カレンダーにはヒミツの暗号が書かれて
いたのかもしれません。


★MOさん

泊まるためには多分忍耐が必要なのだと思います。
玄関先の放置プレイにどれくらい耐えられるかが
ポイントなのかと。


★酔華さん

最初ダメかな、と思いましたが、
待ち続けていたらなんとかなりました。


★ヌシさん

多分、治外法権だと思います。
加賀町警察署関係の札が下がっていたり
しますけど。


★関帝廟通りさん

ローズホテル3000円というのもあるんですか。
それだったら一度泊まってみたいかも。

ホテルオリエンタルの4500円は中華街最大の謎を
解明するための費用だと思えば安かったですよ。


★ぶるねこさん

お茶だけじゃなかったのですが、それは次回の
お楽しみで。


★maruto082さん

いかにも貧乏で行き倒れそうだったので、
安い方の部屋に案内されたのだと思います。

「with bath」じゃなくて「with ・・・」ですが、
「・・・」については次回明らかになるかも
しれません。

投稿: 本須 | 2010年1月19日 (火) 22時00分

「旅館オリエンタル」の看板文字が
裏返しに見える写真、いいですね。
どれだけの人が、このガラス扉の前で
躊躇しあきらめて退散していったことか。
次章期待しています。

投稿: CPH | 2010年1月23日 (土) 08時07分

★CPHさん

ここは入口の結界がなかなか破れないですよね。

次章は鋭意執筆中です。
この週末中になんとか上げたいと思ってます。

投稿: 本須 | 2010年1月23日 (土) 15時04分

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