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2010年1月29日 (金)

おとまり(終章)

終章である。私にとって長年中華街最大級の謎の一つであったホテルオリエンタル。今回、その全貌とまではいかないが、7割程度は解明できたのではないかと思う。

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ホテルオリエンタルにおいて、まずはあの独特の風情のある入口を抜けるところが最初の関門であるが、その後ホテルの人に出会うまで待ち続けるのが最大の関門であろう。この待ち続けるというのがなかなか辛い。どれくらいでホテルの人に会えるかについては運もあるし、長々と待っていても会えないことだってあるだろう。

だが、この関門を抜けてしまえばあとはどうということもない、部屋に入ってしまえば普通に泊まることのできるホテルである。

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部屋はどちらかというと、その辺のお宅の一室というような風情であるが、決して不快ではない。かなり年代物の建物なので相応のほころびはあるが、単に一晩過ごすだけならば、大した障害ではないだろう。多少気をつけなくてはならないのは、エアコンが存在しないこと。エアコンに頼り切った現代人には、真夏や真冬の宿泊はきついかもしれない。気候が穏やかな季節を選びたい。

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中華街のホテルだけあって、一応はそれらしき飾りも室内にあったりする。窓を開ければ中華街の通りは見えるし、相応の雰囲気を楽しむことは十分できると思われる。早朝・深夜の中華街を堪能するにはやはり近場に泊まるべきだろうし、せっかくお泊まりするならば、こういうところを選んでみるというのもたまにはいいのではないだろうか。何も設備やサービスが万端整ったホテルに泊まるだけがお泊まりではない。

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今回の経験からはアメニティと風呂については、期待しない方が良さそうという印象である。身の回りの小物などはいっそのこと持ち込んでしまった方が楽だ。風呂についてはA CLASS ROOMの方がどうなっているのか非常に気にかかるところ。今回一番思い残した点がここである。後続の方にはぜひA CLASS ROOMの方に泊まっていただいて、噂のバスタブのレポートをしていただきたい。

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ホテルの雰囲気が雰囲気なので、ちょっと怖そうに思えたりもするのだが、曲がりなりにも国内のホテルである。行政の目もちゃんと届くようになっているので安心して泊まっても大丈夫だと思う。

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以上、今回のホテルオリエンタルの一泊旅行記は非常に長くなってしまった。最初からここまで読んできた皆さんお疲れ様である。書いている方としても大量の写真の整理も相まってなかなか厳しい作業となった。今回の記事群の中だけでも80枚を越える写真を使用しているのだが、実はまだ動画なんかもあったりする。まあそれはまた機会があったらということで。とりあえず、この辺で6回に分けて書いてきたホテルオリエンタルの宿泊記録を終えることにしたい。

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【参考資料】

ネット上を検索してみると、ホテルオリエンタルの宿泊記録は多少なりとも見つけることができる。私が見つけたサイトを以下に紹介しておこう。

★Tomotubby’s Travel Blog

2005年3月の記事にホテルオリエンタルに関する記載がある。この記事のコメントに実際泊まった人の話がでていて、詳細はMixiにあると記載されていた。私も一度Mixiの方で読んだ覚えがあるのだが、その後Mixiの該当日記は見つけることができなくなってしまっている。私が知る限りではこれが一番古いネット上の記録である。

★残念さんの暮らしの手帖

2008年7月の記事。非常に簡潔な記録である。室内の写真も有り。見たところ、私が泊まった部屋と同じようだ。

★そして、Ha-Neulは呟く

2008年11月の記事が第1回で、続きが2009年3月とかなり間が開いている記事。しかもまだ記事は完結していないようだ。室内写真有り。こちらも私が泊まった部屋と同じようである。季節が冬らしく、暖房設備(電気ストーブ)が入っているのが見える。

★Rachel D'Amourのmoiな毎日

2009年9月の記事。実際宿泊したのは8月のようだ。写真も多く、かなり詳しい記事である。例のぬいぐるみ群もかなりはっきり撮影されている。写真を見るに、泊まった部屋は多分私が泊まった部屋の隣ではないかと思われる。

★アピ太&パル子

2009年12月の記事。残念ながら作者による写真は無し。20年くらい前の話のようだ。伝説のバスタブの話が出ている。この部屋の写真レポートはぜひ後進の方々にお願いしたいところである。

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コメント

先駆者の皆様に感謝を捧げます・・・。

お疲れ様でしたぁ~~(涙)

投稿: 関帝廟通り | 2010年1月30日 (土) 07時32分

チャイナタウン史アーカイブス、お疲れさまでした。

フロントさえ通過してしまえば、とは、言ってしまえばそうかもしれませんが、行うのは簡単ではありませんよね。

私が泊まってレポしても本須さん以上の面白いお話にはならぬと思いますので、続きは是非視点の違う女性にお願いしたいところです。

投稿: ふ゛り | 2010年1月30日 (土) 07時44分

6回に分けてのレポート、お疲れ様でした。
なかなかのホテルですね。

私も何度か泊まろうと思って、
玄関で声をかけたのですが、
まったく返事が無く、
すぐ諦めてしまいました。
それがいけなかったんですね。
ずっと待ち続けなければいけないんだ。

投稿: 酔華 | 2010年1月30日 (土) 08時19分

レポート堪能しました。
ありがとうございました。
それでは次がワタクシメが....
とはなかなかいきません。
やはり、最初のハードルである
玄関があまりにも高い.....

投稿: CPH | 2010年1月30日 (土) 14時52分

お疲れ様でした。
そして、貴重なお話ありがとうございました。

しかしホントに泊まれるとは(笑)
子供の頃から中華街の風景の中に必ずある建物でしたが・・・・

投稿: MO | 2010年1月30日 (土) 22時40分

★関帝廟通りさん

私も先行レポートが皆無の状態だったら泊まるのは躊躇
したかもしれません。
ネットでいろいろなレポートがでているのはほんとに
ありがたいですね。


★ぶりさん

案ずるより産むが易しというやつですね。
でも、なんでもそうなんですが、行動してみるというのは
なかなか難しいものだと思います。
今回の記事で多少なりともハードルが下がるといいのですが。


★酔華さん

ホテルとしては特に問題無く泊まることができる場所だと
思います。

ともかくホテルの人に会えないことにはいかんとも
しがたいですね。会えるまでじっと我慢するしかないです。
あとは運ですね。


★CPHさん

さすがに建物も老朽化しているので、この先何十年も
というわけにはいかないかもしれません。
体験されるなら早めの方がいいかもしれませんよ。


★MOさん

ほんとに泊まれちゃうようです。
機会があるようでしたらチャレンジしてみてはどうでしょう。

投稿: 本須 | 2010年1月31日 (日) 08時29分

白黒写真にすると、平成に撮影されたモノには見えませんね~(* ̄ー ̄*)

これからもずっと、中華街でこの妖しさをはなっていて欲しいです!

投稿: ぶるねこ | 2010年2月 3日 (水) 16時24分

★ぶるねこさん

さすがに家電製品が写っているので明治は無理ですが、
昭和中期くらいだったら通るかも。

これからもずっとあってほしいですけど
さすがに老朽化は避けられないので
行ってみるならいまのうちだと思いますよ。

投稿: 本須 | 2010年2月 3日 (水) 20時17分

▼貴重な体験レポート、一気に読ませていただきました。二度ほど横浜中華街は行ったことがありますがとても気になる酒店でした。その全貌がわかって安堵しました。いつの日にかぜひ泊まってみたいと思います。

投稿: うずらまん | 2010年12月29日 (水) 23時20分

★うずらまんさん

こちらは冷暖房がちょっと弱そうなので、
泊まるなら寒暖の厳しくない頃が良いかと思います。

気候の良い頃合いに、窓を開けて外の中華街の喧噪を眺めながら、
買ってきた叉焼や饅頭をほおばるというのも楽しそうです。

投稿: 本須 | 2010年12月30日 (木) 09時12分

はじめまして。とても興味深く拝読させていただきました。しばらく中華街に行ってなかったのですが、中国拳法漫画『拳児』復刻版を読み直しているうちにまた中華街をぶらぶらしたくなり、貴方のブログにたどり着きました。時々おじゃましますね。ありがとうございました。

投稿: ハマぺんぎん | 2013年4月14日 (日) 05時40分

★ハマぺんぎんさん

はじめまして。
中華街は日々変わっていきますので、
久しぶりに行くとなるとまた新しい発見がいろいろあるかと思います。

当ブログは半分開店休業状態で新しいネタはなかなか増えないと思いますが、
今後ともよろしくお願いします。

投稿: 本須 | 2013年4月15日 (月) 00時02分

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