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2010年4月 4日 (日)

一般の甘栗と中華街の甘栗

さて、先の記事で中華街の甘栗の状況をざっと見てみた訳だが、それでは中華街の甘栗は世間一般の甘栗と比べてどうなのだろうか。

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まずは、中華街の外で手に入る甘栗を何種類か買い求めてその傾向を見てみよう。それから、中華街の甘栗とデータをつきあわせて中華街の甘栗は世間一般の甘栗に比べてどのような位置にあるのかを明らかにしてみたい。

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【甘栗太郎】
世間一般の甘栗として最初に思い出すのは、独特の絵柄の袋に入った「甘栗太郎」であろう。調べてみると、本店が秋葉原にあるようだ。せっかくなので秋葉原に行って買ってみた。店頭のケースの中に焼いた栗が入っており、注文に応じて袋に詰めてくれた。

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今回購入したのは一番小さい袋で27個入り、175gで630円。少々割高に感じた。この店では目の前で量って渡してくれるのだが、店頭表示では180gであった。この差は何かな、と思ったのだが、ふと思いついて袋も一緒に測定してみると丁度180g。なるほど、この店は袋の分の重さを引いていないようだ。

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中の栗は比較的小粒で、粒が揃っている。渋皮は意外と剥きにくく、半分くらいの粒で渋皮が実の方についてしまっていた。味の方はこれまで食べた甘栗とそれほど違いは感じられず、高い分だけすごくおいしいというほどでも無かったようだ。

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【渋谷】

渋谷のハチ公前にも栗売りがあったはず、と思ってそちら方面に用事があったついでに買ってみた。店頭で保温ケースの中に焼いた栗が入れてあり、注文に応じて袋に詰めてくれた。

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こちらで購入したのは2番目に小さい袋で27個入り、223gで525円。こちらも目の前で量って渡してくれる。店頭表示では225gだったので、ほぼ誤差範囲と思って良さそうだ。この店の特徴としてもっと小さな袋でも売っている点が挙げられる。135g入りで315円というのもあった。

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中の栗は結構大粒で、比較的剥きやすく食べやすかった。

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【太子堂】

川崎に用事があったついでに地下街を歩いていたら、甘栗を発見。つい買ってきてしまった。「太子堂」というお店で、甘栗だけではなくお菓子などもいろいろ売っている店だった。

ここは袋ではなくて網に入って無造作に売られていた。

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500円と1000円のものだけ売っていて、今回買ったのは45個入り、361gで500円丁度。これまで買った甘栗に比べて格段に安い。店頭表示では350gだったので、十分多めに入っていたと思って良さそうだ。

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栗の粒は平均すると大きめなのだが、結構ばらつきがある印象。焼き加減は少々焼きすぎに思え、焦げ臭い部分もある。45個中10個くらいは渋皮が非常に剥きにくい。さらに2個は焦げて食べられない。安いのはこの辺をあまり選別しないで売っているせいかもしれない。

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【その辺のスーパー】

かなり前に買った物なので記憶がさだかではないが、これは甘栗ではなくて単なる焼き栗だったかもしれない。その辺のスーパーで売っていたもの。

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大きさはこれしかなくて、49個入り、282gで250円。安すぎである。

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かなり小粒なものも多くて、食べにくかった覚えがある。味は特に良くも悪くもなかったと思う。まあ、こんなものも世の中にはあったということで。

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【楽笑栗】

一般に流通している甘栗から1つ、楽笑栗というのを買ってみた。

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19個入り、172gで315円。さすがに大量流通品だけあって割安である。量産効果がしっかりあらわれている。

栗の粒はかなりの大粒。パッケージ写真の通り、あらかじめ切り込みが入っているのでかなり剥きやすい。レトルトパウチに入れた後、栗から水分が出ているようで、パッケージの中と栗は湿っぽい。焼き栗という感じはあまりしないが、味自体はそれほど悪くない品であった。

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【まとめ】

以上、中華街の外で売られている品を調べてきたが、ここで前回の結果と合わせて比べてみることにしよう。表にまとめると以下のようになる。100gあたりの値段と1粒あたりの重さも表に記載してみた。

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中華街の甘栗は、店の名前を出して売っている売り場とそうでない売り場で1粒の重さに違いが見られた。仮に前者を老舗、後者を新興と称することにしよう。老舗は1粒あたり8g前後なのだが、新興は7gを切っている。100gあたりの価格を見てみると、これは売り場によってまちまちであり、特定の傾向は見られなかった。5つの売り場の中ではコストパフォーマンスと粒の大きさで紫禁城が最もお得に見えている。新興では不透明な売り方があることと、ハズレの粒があるという点で老舗に比べて優位性が感じられず、買うならどちらかというと老舗の方が良さそうに思える。

中華街の外との比較では、甘栗太郎は明らかに割高である。粒も小さめであり、中華街の甘栗に比べるとスペック上見劣りがする。食べてみた感じでは格段に中華街の甘栗より味が良いというほどの差は感知できず、やはり割高という印象が残る。中華街の甘栗と比較対象にされやすいのは最も知名度が高いと思われる甘栗太郎であろう。そういう意味では中華街の甘栗は都内の甘栗より安いという印象を持つ人がいてもおかしくはなさそうだ。

渋谷の売り場と中華街の売り場を比べてみると、それほど大きな差は見られず、中華街の中の売り場にあってもおかしくないような売り場であった。スペック上は中華街の売り場の中で割と良い方に位置しているようにも見える。最大の違いは、目の前で量って出してくれる点、315円の袋が存在する点であり、これは明らかに中華街の売り場に比べて優位である。以上を考えると、実は渋谷で買うのが一番無難、ということになってしまいそうな気がする。これはまったく予想外であった。

甘栗専業でない太子堂やその辺のスーパーについては、かなり割安であるものの、質も相応という感じである。この辺は圧倒的なコストパフォーマンスを重視するか、粒や質の揃った品を重視するかという選択の問題であり。同じ土俵には乗りそうにない。

伏兵は一般流通品の楽笑栗である。コストパフォーマンスもかなり良い一方、粒も大きく食べやすい。さすがに一般流通品なので焼いてから時間をおかずに食べるあの味わいは無理な相談だが、手軽に食べるという点では良い線を行っていると思われる。

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以上、いくつかサンプルを調べてみたが、中華街の甘栗は世間一般と比べてもそれほど遜色ないと思っても良さそうだ。ただ、売り場による差もかなりあるようなので以下に気をつけて買えばより外しにくい買い物ができるかと思う。ぜひ、後悔のない買い物をしていただきたい。

・どの店が責任を持って売っているかが明かな売り場を選ぶ
・栗の袋に店名や製造者が明記されている売り場を選ぶ
・重さと価格が明示されている売り場を選ぶ
・試食を断った後に食い下がって来るような売り場は避ける
・口先の「おまけ」は当てにならないと知る
・もしかすると渋谷で買うのが一番無難かも

今回のデータでは渋谷で買うのが一番無難に見えた点は少々残念であった。中華街の売り場も以下の点を改善すれば、中華街の外の店舗に負けないものになるのではないかと思う。ぜひ改善を図っていただきたいものである。

・目の前で量り売りする。
・少量の袋もきちんと用意する。

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【参考:重さと価格の関係】

ところで、甘栗の値段と重さの関係であるが、ざっくりと見て回った結果を以下に示す。大変残念なことに、中華街の売り場では値段と重さの関係が明記されていないか、明記されていても字が小さかったり薄かったりしていることが多い。なので、通りすがりに読み取れなかった部分は「?」としているのでご了承いただきたい。今回店名は伏せておく。

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コメント

大作のまとめ、お疲れさまです。
超極端な損得は無いように思いますが、やはり露店売りのウリは出来立てホカホカと風情にあると思うのですよ。

新幹線の車内売り子の1日○○売り上げる人、ではありませんが、中華街の栗は不味くは無いので、売り方ひとつでもっと付加価値が上がると思うのですが、、。

投稿: ふ゛り | 2010年4月 5日 (月) 11時56分

今・・・期限を迎えてたレポートがあったことを 読んでいて思い出してしまいました・・・。

データは全部揃ったんで なんとなく安心してました・・・。

焦ってますw

投稿: maruto082 | 2010年4月 5日 (月) 15時24分

★ぶりさん

中華街の甘栗も、全部の売り場ができたてホカホカかというと
そうでもなさそうです。

中華街の外と比べて思ったことは、もうちょっと誠実な売り方を
する店が増えて欲しいかな、ということでした。
あからさまにカモを引っかける気満々で通りすがりの客に
食らいついてゆくような売り方は控えて欲しいものです。


★maruto082さん

私もデータは揃っていたのですが、1週間引っ張ってしまいました。
趣味の物だと締め切りは無いようなものなので気楽で良いですね。

そういうのに限って仕事よりも熱心に仕上げてしまったりするのですが。


投稿: 本須 | 2010年4月 5日 (月) 23時14分

レポートお疲れ様です。大変参考になりました♪

個別交渉で何袋も買っておまけさせたりすれば、さらに安くなりそうですね。
(関西系値切り術が必要ですが)
知人が「中華街の甘栗は安くて美味しい」と言っているのも、
あながち誤りではないなと思いました。

投稿: piyos-K | 2010年4月 6日 (火) 17時51分

★piyos-Kさん

中華街の甘栗は都内に比べても悪くはないですね。
ただ、明朗な売り方が必要かな、とは思いました。

投稿: 本須 | 2010年4月 6日 (火) 21時40分

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