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2010年12月31日 (金)

2010年を終えるにあたり

2010年ももうすぐ終わり。例によってこの1年を振り返ってみる。

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下のグラフは私が例年作っているもので、横浜中華街における中国料理を出すレストランとして私が把握しているお店の廃業・開業状況についてまとめたものである。2010年の廃業は昨年並みで、新規店舗は昨年の半分以下という結果となった。廃業・開業共にここ数年の傾向に比べると落ち着いてきており、街の様子がコロコロ変わる状況が終息しつつあるように感じられる。

ところで、下のグラフでは昨年に作成したものに比べて2009年の廃業が2店舗増えているが、これは休業の店舗で復活の気配が見られないものを廃業に分類したのが原因である。

Photo

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今年のトピックスとしては相変わらずの食べ放題の隆盛があげられる。新規店舗としては「龍盛飯店」と「客満堂三番館」と「品珍閣」の3店舗だが、既存店舗から「錦臨門」「萬福大飯店」「永福楼」が食べ放題に参入しており、食べ放題店舗の間における客の取り合いが激化することが予想される。この業態は、スケールメリットを追求し仕入単価を下げる一方で、空き席を作らず効率的に客を回し運用コストを下げることが必要であるので、グループ店舗の増大と客数の確保が至上命題となると思われるのだが、これだけ食べ放題店舗があるとそろそろそれも限界になってきているように見えている。2011年はさらに食べ放題店舗数が増えるのか、ある時点でどこかが撤退して最終的に生き残ったグループで残存者利益を得ることになるのか、注視してゆきたい。

あと、生煎包ブームも見逃せない。元々この分野は「江戸清&りーろん」で店頭販売が行われてきたものだが、「金鳳酒家」が7月下旬に参入、9月上旬にTVカメラを入れて宣伝した結果、急激に客数を伸ばした。その後、儲かると見た各店舗が次々に参入し、近頃では中華街のあちこちで生煎包の入ったトレイを持って立ち食いしている人々を見かけるようになった。元々この手のお店は客が食べるスペースを用意していないので、必然的に立ち食いする場所は他の店舗の周辺ということになる。迷惑に思っている店は『ここでの飲食はご遠慮下さい』との貼り紙を出したりしているが、その貼り紙の真ん前で平気で立ち食いする人々も多いようだ。このブームがしばらくして終息するのか、このまま続いて周辺店舗とトラブルになるのかについても興味深く見てゆきたい。

個別店舗としては「杜記別館」の閉店が非常に残念だった。ここはランチメニューのみならず、夜定食も個性的な品で充実していて、辛くて興味深い品を堪能することができた。今では「杜記」の方で前のランチに近い物を出すようになっているようだが、平日ランチ限定のようなので週末中華の身としては手が出ないのだった。まあ、伊勢佐木町の方の「杜記海鮮火鍋館」の方まで出向くという手もあるのだが。

一方、「杜記別館」跡に復活した「新錦江」の方は最初の数ヶ月は落ち着かなかったが、ようやくお店の立ち位置が定まりつつある感じである。こちらも「杜記別館」とは違ったタイプのランチを出してきており。週末の良い選択肢の1つとなっている。

もう1つ、個人的には最も残念だったのが、「桃花」の閉店である。ランチでは話題に出ることは無いお店だが、予約して内容を相談するような宴会においては抜群のパフォーマンスを誇っていた。私としてはここの閉店により、中華街における食事の楽しみの30%くらいが一度に消えてしまった気分である。またいつか「華正樓」グループがこういったお店を復活させる日が来るのを心待ちにする次第である。

新規店舗では「翁順楼」や「金燕閣」が先々楽しみに見えている。両方ともあまり良くない立地にある小型店舗だが、企画臭のしない手作り店舗の雰囲気があって印象が良い。出てくる料理も悪くないようだ。「金燕閣」の方の、良い意味での中華街の新店舗らしからぬ接客にも注目している。どちらもしばらく集客に苦しみそうだが、早く地元の常連さんをつかんでうまく立ち上がって欲しいものである。

とまあ、2010年もほんとにいろいろなことがあった。2011年もきっと様々な動きがあるだろうが、例によってのんびりマイペースで中華街の観察を続けてゆくつもりである。来年もおいしいものをいろいろ食べることができますように。

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【おまけ】

2010年は10月からネット遊びの比重を落として、実生活の充実の方に重心を移したため、ブログの方はすっかりご無沙汰になってしまっているのだが、相変わらず中華街歩きの方はそこそこの頻度で継続している。平日ランチの方々にはまったくかなわないが、2010年の訪問は多分100回を越えているだろう。宴会も何度か入れることができており、忙しいながらも充実して楽しい2010年だったと言える。2011年もなるべく中華街に出向く頻度を維持するようにして楽しい1年を過ごせるようにしたい。1月からも忙しくなりそうなので、ネットの方は例によって超マイペースになると思われるが、ご容赦願いたい。

まったくもって、お腹が1つしかない、1日が24時間しかない、人生が1回しかないのが恨めしく、やりたいことや食べたいものがありすぎる今日この頃なのであった。

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コメント

「品珍閣」は「珍味園」と同じグループのような気がしています。
っていうより、すべての食べ放題店が同一の経営母体だったりして…

だとすれば、かなり安く仕入れているのかなぁ。

投稿: 酔華 | 2011年1月 4日 (火) 20時02分

★酔華さん

すべての食べ放題が同一経営というのはほんとにあるかもしれませんね。
競争に負けた食べ放題店を勝った方が吸収合併して、
1つの巨大食べ放題企業になったりして。

ただ、そうなるとスケールメリット最大ですが、
競争が無くなるのでうっかり欲を出して値上げしてしまって、
自滅しそうな気もします。

投稿: 本須 | 2011年1月 4日 (火) 20時56分

桃花…そんなにステキなお店だったとは…
行ったコトがなかったので残念です(ノ_-。)

新店では、翁順楼の丸見え加減が気になりますが、
味は結構好きだったので、今後も通いたいです。

2011年も”1つしかないお腹”を無駄遣いするコトなく、
楽しく中華街ランチして行きたいです!

今年もよろしくお願い致しますm(_ _)m

投稿: ぶるねこ | 2011年1月12日 (水) 18時42分

★ぶるねこさん

桃花はランチを話題にするようなお店ではなかったですが、
本当に良いお店でした。
カードの神様が間に合わなくて残念でしたね。

一つしかないお腹は本当に大事です。
今年も素敵なランチに出会えるといいですね。

投稿: 本須 | 2011年1月12日 (水) 23時08分

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