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2011年12月31日 (土)

2011年を終えるにあたり

2011年ももうすぐ終わり。今年もこの1年を振り返ってみる。

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下のグラフは例によって、橫濱中華街における中国料理を出すレストランとして私が把握しているお店の廃業・開業状況についてまとめたものである。2011年の廃業は昨年より増えて、新規店舗は昨年より微増。結果として店舗数は減っている。中華街を歩いていても、シャッターを閉じたままの店舗跡を見かけることが多くなってきた。私はデータを取っていないが、物販系のお店の開業・廃業も激しいようで、中華街全体で再編が始まっているような印象を受けている。

Chinatown2011

今年一番印象に残った出来事はなんといっても3/11の地震である。余震や放射性物質を恐れて従業員や経営者が一時日本を出てしまった、などという話もよく聞いた。3/20に調べた時点では23店舗の料理店が休業していた(その後になってから休業に入った店もある)。その後、徐々にそれらの店は復帰を始めたが、7月頃までは中華街の人出はなかなか戻らなかったようである。夏休みを越えた頃からは人も戻ってきて、最近は昨年と大差無いくらいの人出となっているように感じる。リピーターをきちんと押さえていたお店の中には忙しすぎて休む間も無し、という嬉しい悲鳴を上げていたところもあったようだ。

閉店したお店の中では「安楽園」の閉店が非常にショックであった。周囲の条件がどうあろうとも超然とあの場所にいつまでも在り続けるお店のように思っていたが、いともあっけなく去っていってしまった。またいつか、別の形であっても戻ってくることを願ってやまない。「麒麟閣」も目立たないながらおもしろい品をメニューにいくつも抱えていたお店だったのだが、閉店は少々残念であった。「生福園」はなぜか中華街を出て元住吉に移転。昼の営業はやめてしまったようだが、前と同等のメニューを提供している模様。

今年開店したお店の中では「隆蓮」が興味深い。かなりメニューの数量も抑え気味にして、調理や味付けは手堅く、質の良い物をきちんと出してゆこうとしているお店に見えた。できれば、季節ごとで良いのでグランドメニューに無い品も時々手がけてもらえると、リピーターを増やしやすくなって良いのではないかと思った。

昨年注目していた「翁順楼」と「金燕閣」はまあまあ無難な立ち上がりを見せているようだ。「翁順楼」はおとなしめの奥さんが良い感じで、お店は目立たないながらも入りやすいお店になっている。最近煙いという情報もあるのでその辺はちょっと心配だが。「金燕閣」は1周年を迎えた11月頃に厨師を変えたようで、新しくなったグランドメニューは四川料理中心の構成になっており、ランチにも辛い系メニューが出始めている。こちらのお姉さんの接客は開店当初からかなり良く、あの立地のお店としては相当健闘していると言えるだけの集客ができていると思う。

今年は、震災とはまた別に休業したり復活したりという店も多かった。「香港飯店」はしばらく閉まっていたが復活して定食を出すようになった。「重慶火鍋」は一時「王府一」と名前を変えてまた「重慶火鍋」に変わり、さらに食べ放題に業態変更するというめまぐるしさ。「百八十六番」は「一雲軒」に名前を変えた後に閉店。「状元郷」は3月にリニューアルして名前は同じながらもまったく内容の異なる店舗となった。「馬さんの点心工房」は移転後しばらくして閉店状態に。「客満堂三番館」も一時閉店したが数ヶ月後に復活。「羊次郎」は「火鍋麺」に店名を変えメニューの内容を変更。「始皇帝」も閉店間際はこれまでと全く違う人員・メニューになっていたり、と店舗の増減だけでは把握しきれない変化がかなりあったように思う。

中華料理店としてカウントして良いかどうか微妙な店も登場。「龍翔」と「武夷點心舗」は店内奥にテーブルがあり、簡単な料理を出してくれるが、今のところ料理店としてはカウントしていない。

「武夷點心舗」は料理店としてカウントしていないが、新店としては注目株。扱っている品のバリエーションもさることながら、お姉さんの接客が上手である。「客満堂」や「金燕閣」のお姉さんもそうだが、接客上手のお姉さんというのは、人なつっこいこと、数回程度の来店で顔を覚えてしまい、見かけたら話しかけてくること、あたりがポイントなのかな、と思う。

中華街の路上では今年も立ち食いが猛威をふるった。中華街大通りの「王府井」「江戸清」「鵬天閣新館」近辺はすっかり立ち食いエリアである。近隣店舗に出ている『ここでの飲食はご遠慮下さい』の貼り紙がすっかり無視され、立ち食いの人々がずらっと並んでいるのを日々目にする。異常に汁気を含ませた生煎包にかぶりついて、口の端から汁をダラダラと路上や容器に落としている人々が並んでいる光景は相当に見苦しい。これはもうちょっとなんとかならないものだろうか。関帝廟通りでも「まるた小屋」で麺の立ち食いをさせ始めており、あのあたりも少々危なくなってきている。市場通りの「金鳳酒家」「りーろん」「源豊行」の並びも相変わらず行列と立ち食いで狭い通りがふさがれてしまいがちで困ったものである。「清香園」もTV番組の影響で立ち食いが出始めたようだが、幸いあのあたりは空きスペースがあるのでまだ救われている。

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とまあ、2011年も良いこと悪いこと含めていろいろあった。2012年も例によってのんびりマイペースで中華街の観察を続けてゆくつもりである。来年もおいしいものをいろいろ食べることができますように。できたらもうちょっと中華街に出向く回数を増やせますように。

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