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2012年12月31日 (月)

2012年を終えるにあたり

2012年ももうすぐ終わり。例によってこの1年を振り返ってみる。

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下のグラフは、横浜中華街における中国料理を出すレストランとして私が把握しているお店の廃業・開業状況についてまとめたものである。2012年は廃業・開業共に昨年より減り、それぞれ8店舗。結果として総店舗数に変化無しという結果となった。2008~2009年頃に見られた、1年で20店舗近くがクルクルと入れ替わるような状況と比べると随分と落ち着いてきた感がある。ただ、単に落ち着いたのではなく、景気が悪いため身動きが取れないという面もあるのではないかという気もしているが。

2012

2011年は震災の影響が非常に大きかったが、2012年は時々余震に見舞われるものの、1年を通じて中華街の混雑は例年並で余震の影響はほぼ無かったように見えた。相変わらず5月と11月の連休時の混雑は殺人的であった。

今年閉店した店舗は、「天香」「翁順楼」「ミスターネイビー」「火鍋麺」「金燕閣」「重慶火鍋」「王興記」「頂好」、の8店舗。この中では、「翁順楼」と「金燕閣」の閉店が実に残念だった。両方とも比較的居心地の良い小型店舗で、順当に立ち上がって欲しかったのだが、それなりに固定客をつかんでいたものの営業の継続は難しかったようだ。「頂好」閉店については、古くからやっていたお店なだけに、長い間通っていた常連さんにとってはかなり残念な話だったようだ。こちらは、閉店をあまり大々的に告知せず、知る人ぞ知る状態のままで静かに去っていった。

今年開店した店舗は、「龍華樓市場通り店」「香香」「龍翔記」「桃香園」「東北人家」「張記小龍包」「珍膳美」「壹路發」、の8店舗。この中では「東北人家」が特徴有る料理を出していておもしろかった。犬肉や蚕など、中華街内の店舗では見かけなかったものがメニューに入っていたりとかなり特色のある店舗となっている。「香香」は「天外天」の関連店舗で、最初『麻辣湯』に特化していたが、それだけでは営業が厳しかった模様で、最近は定食や小皿料理なども手がけるようになってきている。「張記小龍包」も少々気になるお店。もう一化けするとおもしろそうだな、と思いながら見ている。小龍包や水餃子を売りにしているお店だが、混ぜ麺も結構良い感じだった。

中国料理店としてはカウントしていないが、「TRES」脇から奥に入ったところで営業する「ちまき屋」の開店も興味深い。基本的には昼はビーフンなどの軽食やちまきのテイクアウト、夜は超小規模な隠れ居酒屋、というお店でこれまでなかったタイプ。今後が楽しみである。

ベトナム料理の「サイゴンデップ」も今後が気になるお店である。元々「生福園」跡に「ニューベトナム」として営業開始したのだが、ほどなくして閉店、その後「金燕閣」跡に同じスタッフで新店舗の営業を開始したというお店である。ランチメニューが「ニューベトナム」の時より少し安くなり、より入りやすくなった。

茶藝店の「悠香房」もおもしろそうなお店だ。メインは中国茶で値付けは少し高め。中華街中央部から外れた立地にあるので、ゆったりとくつろぐいでお茶を楽しむには良さそうだ。平日はリーズナブルな価格のランチも提供しているようなのだが、残念なことに私はまだこちらは体験できていない。

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一時猛威をふるった食べ放題店の乱立は少しおさまりつつあるようだ。今年は新規店舗では「龍翔記」の1店舗のみ、既存店舗からは「龍興飯店」が参入。すでに食べ放題は過当競争に入っており、休日でも時間無制限オーダー式で値付けが1980円というのが常態化しつつある。平日限定もしくは品数を減らしたもので1680円というのも目にしている。チラシをもらって入店するとソフトドリンク無料というのもあるようで、競争は日々激しくなってきているようだ。そのためか、今年は食べ放題の客引きの方が栗売りより目立ってきている印象である。この分だと、今後徐々に苦しい店舗の脱落が見えてくるのではないかと思っている。

栗売りについては、断りにくいお年寄りに押し込んでいったり、怪しげなサービス増量をしたりというケースは相変わらず散見されるが、最近は少し静かになってきているようだ。観察していると、最近は警察官が時々栗売り店を巡ったりしているようで、ある程度牽制が奏功しているようにも見える。あと、栗売りについては発展会オフィシャルの認定制度が導入されたが、こちらの認定店はほとんど増えていない模様。個人的には認定基準が厳しすぎるのではないかと思っている。時々認定店の様子を見ている感じでは、認定店でも基準をいつも守っているかどうか少々怪しいと思っている。

今年は立ち食いがひどかった。各店舗とも多少は自店舗内に立ち食いスペースなどを置くようになってきているが、客数に対して全然足りていない。そのため周辺の店舗前で立ち食いする人々で道がふさがれて週末・連休はひどい有様である。特に華正樓新館前などは「店頭につき飲食はご遠慮下さい」と表示が出ている真ん前にずらっと並んで大口開けて肉まんをほおばったり、汁をダラダラたらしながら焼き小龍包をかじったりしていてかなり見苦しい。来年はもう少しこういう状況が改善してくれないものだろうか、と思う。

そういう立ち食い関係店も乱立のためかそろそろ頭打ちになってきているようだ。店舗のリニューアルや次の商材の立ち上げなどで今後の展開を模索し始めている模様。今のところ、次に何が当たるのかはまだ見えてきていないようだ。

今年は中華料理店以外でいろいろと興味深い動きもあった。「翠華」跡のナチュラルローソン開店や、善隣門近所の100円ローソン開店、チャイナスクエア1-2Fのダイソー開店など、どちらかというと観光客よりは近隣住民にとって便利なお店が増えた。「翠華」跡には洋食店の「BASE」も開店しており、食事の選択肢も増えてきている。さらに上階にはフィットネスクラブも営業開始するらしい。

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とまあ、2012年の中華街もいろいろとてんこ盛りであった。今年は中華街の端の方からおもしろそうなお店が出現し始めているという印象を持っている。来年はどういう展開を見せるか実に楽しみだ。私の方は2013年も例によってのんびりマイペースで中華街の観察を続けてゆくつもりである。来年もおいしいものをいろいろ食べることができますように。

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雑文」カテゴリの記事

コメント

2012年は立ち食いから、歩き食いへの転換期だったような気もします。
2013年はさらに増えるのではないでしょうか。
それから「一人一品注文してください」とか、
「他店の商品を持ち込まないでください」といった張り紙も見る機会が増えました。
年間2300万人ものお客さんが中華街に来ているそうですが、
街全体での収益はどうなっているのか、
気になるとこです。

投稿: 酔華 | 2013年1月 1日 (火) 06時44分

★酔華さん

確かに歩き食いはそこそこ見かけるのですが、
まだ少数派かな、と思っています。

私としては立ち食いした後、ゴミを他店の店頭に
そのまま置いて行く人々がかなり気になってます。
ひどいと、食べ残しをそのまま置いていくようなヤツもいます。

店頭売りの容器にはその店舗のマークを入れることを
ルール化して、他店舗店頭でゴミが出た場合には
元の店舗に高額課金、というようなことをやらないと
ダメなのかもしれません。


客単価はここ数年は激減していると思います。
ランチでも客単価は600~800円程度ですが、
立ち食いだと、焼き小龍包1パックを数人でつついて
いるようなケースもあるので、へたすると単価は300円程度かも。

投稿: 本須 | 2013年1月 2日 (水) 15時34分

あけましておめでとうございます。

食べ歩き、店舗できちんとしたマナーを決めて欲しいです。
後は、やはり…喫煙所(灰皿の設置だけではなく、個室タイプ)を作って欲しいです。

2013年…中華街はどうなるコトやら(*^-^)

私は、消費税が上がる前に、旅を終わらせたいですヽ(´▽`)/

今年も宜しくお願い致します!

投稿: ぶるねこ | 2013年1月 9日 (水) 14時16分

★ぶるねこさん

吸わない人には吸わせないという観点からすると、
店頭に灰皿を置くのもほんとはNGですよね。


旅のコンプリートの方は、楽しみにしてます。
消費税アップ前までとなると少々ハイペースになりそうですが、
無理をしない程度にがんばって下さい。

投稿: 本須 | 2013年1月10日 (木) 00時17分

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