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2015年10月12日 (月)

食べ放題店の善し悪しと客引きの服装

はまれぽに「入ってはいけない」中華街食べ放題はこんな店! 経営者が覆面座談会で中華街の裏事情を告白!』とかいう興味深い記事があったので読んでみた。

全体的に発展会加入店舗なら大丈夫で、私服で客引きしているところは危ない、というような論調のようだった。

細かい点ではいろいろツッコミどころ満載だと思ったのだが、それらに対する個別の疑問はとりあえず置いておいて、記事中で述べられていた食べ放題店の数や客引きの有無とその服装の部分が最も気になったのでざっと調べて結果をまとめてみた。それが以下の表である。調査自体は中華街を1~2時間ほどかけてぐるっと巡れば実行できる程度のものだ。

Graph2

中華街の料理店は現時点で212店舗を把握しているが、うち食べ放題を供するお店は32店舗見つかった。はまれぽの記事に書いてある『(全体の)4分の1に当たる50店』と随分違いがある。残り20店舗近くはどこにいってしまったのだろう?

食べ放題店のうち、発展会に加入しているのが14店舗非加入が18店舗とやや非加入店舗が多い。この加入/非加入については発展会で出している2015年版マップに該当店舗が掲載されているかどうかで判別した。なので、つい最近加入した店舗があった場合その分は誤判定しているかもしれない。また系列店でも加入/非加入が別れている店があるが、それらは別々にカウントしている。

次に、客引きの有り無しについては、ここ1ヶ月ほどで該当店舗の客引きを見かけたかどうかで判別。店頭に店員が出ていたとしても、売店の売り込みのみだった場合は客引き無しの方でカウントした。制服の有無についてはスーツ姿から上着とネクタイを取ったところまでは制服の範疇に含めてカウント、制服の客引きと私服の客引きを両方見かけた場合は私服の客引き有りの方にカウントしている。

結果、問題とされている私服の客引きは、

・発展会加入店舗で14店舗中3店舗(約21%)
・非加入店舗では18店舗中4店舗(約22%)

と、発展会加入店でも非加入店と大差無い割合で存在することが分かった。なので、『一番安心なのは発展会に加盟している店ですよ』との記述については一概に当てはまらないのではないかと思われる。

なお、表の中で括弧中に赤字で書いた数値は『そのカテゴリの店舗のうち、店舗敷地外に出て行って客引きを行っていた店の数』である。おそらくこれがトラブルの原因となりやすい客引きの本命と思われるが、このような店は発展会加入店では見かけなかった。ただ、この2店舗を除けば、発展会への加入/非加入による差はほとんど無いのではないかという感触を私は持っている。

少なくとも以下に該当するお店を外せば、発展会への加入/非加入に関わらずひどい店に当たる確率は減らせるだろう。

・口上に「中華街で一番おいしい」が入る。
・口上に「味は保証します」が入る。
・店頭から離れた場所で呼び込みをする。
・私服(ジーパン&Tシャツのような格好)で客引きをしている。
・規模が妙に小さい。

これらははまれぽの記事に記載されていた内容とかなり重複しており、外しやすい店の傾向という意味では記事の内容はある程度納得できるものだったと思う。

あと、記事最後の方で触れられていた、お店が情報発信に熱心かどうかという点は食べ放題の店の満足度にあまり関係無いと思っている。むしろ、店のトップが客の満足度そっちのけでメディア戦略や印象操作ばかりに傾倒している可能性だってあるのであまり当てにはならない。

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【おまけ】

その他、はまれぽの記事でいろいろとひっかかった点。

  • ずっと店名などを出さずに進んできた記事なのに、いきなり最後に「大珍樓」が出てくるのはなぜなんだろう?料理の写真も大珍樓のもののようだが、はまれぽのCM枠である『はまれぽイチオシ』のものをそのまま使っているようだ。
  • 経営者3名から話を聞いたとのことだが、モザイクがかかっている名刺のデザインが3枚中少なくとも2枚で同じに見えるのは不自然に思った。(残り1枚は茶碗に隠れて全く見えない)

あと、写真のセレクションは正直感心しない。なんか適当にあり合わせの写真を引っ張ってきてでっちあげた感が強い。

  • 『私服のまま路上で声をかける店員の店が危ない(写真はイメージ)』という説明で食べ放題の客引きではなく、単なる中華街の栗売りの写真を出している。しかも写真中に出ているのは、私が見ている限りでは栗売りの中でも穏当な方に見えている人物だ。
  • 『「一番」が一番危険(写真と本文は無関係です)』と説明が付いた写真を掲載する意味があるのか。しかもその写真は発展会に非加入の食べ放題店の壁面広告写真のようだ。どういう印象を与える意図を持ってこの写真を選んだのだろう?
  • 『食べたいメニューがあるかを見て判断するのもあり?』の説明がついた食べ放題店の店頭メニュー写真はこの論調の記事に掲載するには極めて不適当。なぜならこの記事に書いている「入ってはいけない」店の店頭にあるものだから。
  • 「聘珍樓」の昔の写真は別記事のために同店から提供を受けたもののようだが、こっちの記事に流用しちゃって良いんだろうか?

最後の最後に最も基本的な点として、

  • 競合関係にある片方の話を取材して、裏も取らずにそのまんまそちら側の主張を垂れ流すというのは記事作りとして適切なんだろうか?

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